ゴミと粗大ゴミのコラボレーション。ゴミはゴミ箱へ。
「さて…と…隨分汚い手を取るように成り下がった…いやこれが本性か。」
囲うように3人を中心に大小さまざまのチンピラ共が集まってくる。
「はぁ…ちょっと厳しいかもな…」
そう、勝機で言えばちと薄いかも。
チンピラ共はまとめてゴミ箱にポイできるがこの正面のゴミはそうは行かない。
何しろ運動能力に関しては俺と同じ位だ。
(……予備バッテリーは残り一個…)
「俺の家まで走って逃げろ。」
「私達だけで?!」
「時間がない。それにあいつ相手だと俺でも厳しい。」
「自分の身は最低限自分で守れ。カバーはする。」
静寂に包まれる。
「前に走れ!」
俺の言葉に従って神蔵姉妹が走り出した。
前の方は手薄かったからな。ガラ空きで逃げ出しやすかった。
チンピラの中にはバットやチェーンなんかで武装している奴がいるがバットは竹刀よりも短いので距離が図りやすく投げたとしても真っ直ぐには飛ばない。
チェーンなんてもっての外だ。適当に振り回せば自傷していくバカ専用武器だ。もっとも扱い方がわかっていれば強力な武器になり得るが…あのバカ顔のペロリストは間違いなくバカだ。あのチェーンだけは絶対当たりたくない。
「逃げるなァ!!」
やはり一番食いついてきたのファキンビッチだった。
素早い。正直言えば最短距離だったら既に一発入ってる。
だが…距離があるなら…
「話は別だ。」
懐から取り出したフラッシュライト型のスタンガンがバリバリと鳴り響き顔面にクリーンヒット。慈悲はない。
そのまま気絶した奴に追撃をカマして横腹に一番の力を込めて思いっきり蹴り上げた。
ただこれでも骨すら折れねえ相変わらず頑丈過ぎる身体だ。
だがこれでしばらくは動けない。
「運動性能に極振りしたバカめ!!俺の勝ちだァ゙!!!」
さーて…あとは…
「さっさと離脱だ!」
そろそろ国の犬が来そうなのでとっととおさらばする。
「逃がすな!あいつを捕まえれば一発ヤれるんだからな!」
「やっぱりヤリ【ピー音】のクソめ!てめえには鉄骨がぴったりだ!」
やっぱり飛んできたバットを軽く避け逆に拾って…
「投げ物は縦より横に投げるほうが当たるって…言っても分からないか。」
あいつの腹にダイレクトに入った。
痛そう。
と思うなよヴァァァァァカ!
「ほらもう少しだ!」
チェーンチンピラは適当に振り回したお陰で味方ごと自傷し仲間割れしてる。
家の敷地に俺が入ればセキュリティが作動する。
「ッシャァ…逃げ切ったぞ!」
ちなみにセキュリティと言うのは…
「バカめ!家に逃げギャァァァァァァ」
農家の人が使うような電気柵だ。
注意書きがあったにも関わらず柵を登ろうとした猿が感電した。
しかしマズイことになった。
家がバレた上に学校までバレた。
奴はここ周辺の学校のすべてを貼り巡るだろう。
そうなれば時間の問題だ。
「……犬に頼ってみるのも良いか…」
金の力でもみ消される事はないだろうがそもそもまともに対応してくれるだろうか?
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