恋人が寝取られた。もう何もかもどうでも良くなった。クソが。

イカレ狂人しか書けない人

さよなら元恋人の幼馴染。そしてくたばれこのクソアマ。

「もう良いからさ。話しかけて来ないでよクソアマ。」

「待って話を」

「聞くような話じゃないしもう気にしてない。だから喋りかけてくるな虫以下。」

「酷いよ!幼馴染

「もうお前を幼馴染だと思うことは未来永劫一度もないだろう。【一度】もだ!!」

「もう一回だけ!もう一回だけチャンスをくださいっ!」

「いいだろう。鉄とかしてる溶鉱炉に生身で頭から突っ込んで無傷で生還したら付き合ってやるよ。」

「それって死ねってことじゃん!」

「そうだよさっさと死んでくれないか。もう目障りなんだよ。」


こうなったのも一体どこの馬鹿が別の男との性行為を垂れ流しながら通話してきやがったからだろうなこのクソッタレのゴミカス。

何があったかは上を見れば分かると思うがまあ詳しく言おうじゃないか。実際もう気にしていない。あれは丁度一ヶ月前の頃だった。


「それにしても遅いな…美穂…」


まずそれを語る前に俺じゃなく僕だった頃の話をしようか。


僕の名前は西蓮時 珀真さいれんじ はくま。こうみえても優等生だったんだ。凄いだろ?成績も優秀オール5常連だ。じゃあ体育が悪いのかって?苦手もあるけど基本何やらせても人よりできる。この前なんかなんでかわかんねえけど8段の跳び箱の上でロンダートやった時は先生にビビられたからな…そのあと怒られちったけど…


部活は何してたかって?いる?その話?

まぁ俺がいた部活は剣道部だ。それも部長さ。俺の得意技は胴と面。胴に関しては逆胴で七段の先生に有効打突として入った事がある。ちなみにその後どうなったかって?ぶっ殺ゲフンゲフン小手打ちあたりが弱いと言われ斬り刻まれました。マジで剣道って才能より年数だわ。


話がそれた。戻そうか。


そんな僕はモテただろうだって?驚く程モテなかった。WTF???どうして???いっつもモテてるのはイキってるヤンキーもとい不良のみ。クソだね〜この世界!誰が作ったの?責任者呼べよマジで。

イケメンならどうにかなるだろって?残念だったな俺の友達いわく少年のそれだってさ!


悲しいなぁ…俺もイケメンだったら良かったのにこんな少年フェイスはいらねえよ…


そう!そんな僕にも彼女が出来ました!鬼塚 美穂おにずか みほって奴だ。まだこいつの本性を知らなかったんだ。ぽっと出に取られるような奴の彼氏にされてたんだけどな!笑えねえぜ。クソが。てめぇも暫定生存対象にでもしてやろうか。まぁ速攻奈落にポイするけどな。


イチャラブしてたよそりゃ。今となっては気持ち悪く感じるがな!吐きそうだ。ゲロじゃなく反吐が出るけどな!手も繋いだしキスだってした。後で手を洗って口も洗おう。


そんなある日だった。


一本の電話だった。


「もしもし?僕だけど?」

『あっこれが君の彼氏?情けねえ声だな!』

「誰ですか貴方。変わってくれませんかね。」

『ごめんね…もう私貴方と一緒にいられないや…』

「おい!どういう事だよ!」

『君のと比べ物にならないくらいの大きいのを無理やり入れられて…あぁ…』

「なんだよ…何なんだよそれ!」

『お前のヤツじゃもう満足できねえんだとよ!』

「……は?もう何だったんだよ…」

『そろそろ…こっちもアレなんでな!』

「…何なんだよお前…」

『もうわかったでしょ?ほら…だからさ?私達

「ううっ………フフフ…フフっ…アハハハハハっ…」

『何だコイツ?笑ってやが

「もうどうでもいい。勝手にしやがれクソアマ。」

『なんだコイツ…急に口調が

「そんなにデカいのが好きなら鉄骨でも入れとけよ。てめえも穴で良いなら良い穴あるぜ?火山口って言うんだけどな?」

『イカれちゃったのか?』

「ああ吹っ切れたよ。もうお前らと話す価値もない。」

『フンっ!!せいぜいそこでほざいてろ!』

「スマホの逆探知って知ってるか?」

『……何が言いたい?』

「お前…今ラブホにいるだろ?」

『ああそうだよこいつはホイホイ付いてきたぜ?』

「ラブホは高校生使えないんだよ。」

『はっ!!まさか!』

「今更気づいたのか?本当にお前ら二人揃って馬鹿の極みだなぁ…」

「とっくに警察に通報してやったよ。高校生らしき人達がラブホに入っていったってさ。」

『っテメェ!こっちだってスマホから逆探

「悪いね。もうこっちのアプリは消しちゃったんだ。だからやるだけ無意味だよ~無意味。今この電話かけてる場所も自宅じゃ無いし。」

「だからさ。諦めて豚箱にブチ込まれてろ。」

『ああ畜生!!お前の彼女だろうが!』

「もう何とも思ってねえよ。好きにして構わないよ。勝手にしろその両生類のクソを集めたくらいの価値しかないカスなんてどうでもいい。」


そう言って俺は通話ボタンを切った。

勿論その後着信拒否してやったよ。公衆電話が掛かってきたから全部切ってやった。


「うるさい。」


電源を遂に落としてやった。


これが経緯だ。な?酷えだろ?もうな…あの便所に吐かれたタンカスに対する愛情なんて全部憎悪に変わっていった。マザー・テレサが言っていた愛情と憎悪は名前が違うだけで同じものってこういうことなんだな。はっきりわかったよ。


「まあいいさ。俺ももうお前がいるこの学校にいることすら俺からしたら最悪だ。」

「そんな事言わないでよ!!私達もうやり直せないかもしれないけど」

「よくわかってるじゃないか。もう何もやり直せないんだよ。だからとっとと消えてくれよ。」

「嫌だもん!君と付き合えるまでこうしてるもん!」

「消えろ!二度とその面俺に見せてくるな!」

「嫌だもん!絶対に直して見せるから!」

「じゃあ真っ二つになった戦艦大和をくっつけて海に浮かせてみろよ!無理だろ?お前が言ってるのはそういう事と何ら変わらないんだよ。」

「君のためなら奇跡だって起こして見せる!」

「じゃあその奇跡とやらで俺の目の前から消滅してくれるかな!もう目障りなんだよ!」


その場に放置して帰宅する。


付いてこねえように首輪つけて電柱にくくりつけてやった。


「よし。引っ越しの準備も丁度いいな。」


親は海外で仕事してる。


既に親の手によって転校する事は確実だ。

何なら今日最終日さ。


もしウジ虫が付いて来ようが知ったことか。追い返してやる。


「あのクソとも合わなくなって清々するな。」


荷物はすべてトラックに詰め込まれてすでに多くが新居だ。この都会から別の都会まで行くのさ。高校生なんかザラにいるから余計わからない。

完璧な計画だ。


呼び出したタクシーに乗り込み元自宅を後にする。


「この街もおさらばか…何も思えなくなっちゃったな…」


そうして都会から別の都会へと車が走った。


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