アプレイラ
ミィ
プロローグ
「 あのね……、
はじめて雲の切れ間から下界の貴方を見たとき、
なんて優しい目をしているんだろう、って思ったの……
どうしてそんな目をするのか、どうしてそんなに深いのか、
それが知りたかっただけなの……
今なら、誰に向けられていたのかも解るけど…
だけどあのとき、貴方の目に魅せられた自分に
後悔なんてないの…
私がしたことも…
戻れない天も…
貴方が好き
それだけだったの 」
だが、それすら伝えられない。
涙が頬を伝う。
次第に迫ってくる地下の業火の
音を感じたが、意識は薄れ落ち、
少女の瞳は光を失くし、
閉じられた。
それでも空は、高かった。
青かった。
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