雪を思う時
ひら
初雪
私は昔から、雪が好きである。それが初めて降った時、私の心は高揚し、まるで子供の頃に戻ったような気分になる。だが、雪が好きな人と、そうでない人もいるだろう。除雪をしなければならないと気を揉んでいる人もいる。だが、それでも私は毎年この時期になると気を弾ませずにはいられないのである。白い雪が地上に降り積もったことが楽しくて仕方ないのである。また、大切なあの人に「今年も雪が降りました。そちらはどうですか」と言いたくて仕方がない。
正直、京都に行っていた大学の四年間は寂しかった。冬になっても冷たい風が吹くばかりで、雪は殆ど姿を見せてくれなかったからである。ほんの少しの雪を見たのは四回生の冬だけだった。だからというわけではないが、この北陸に戻ってきた時、冬になった時、安心感が胸に広がったのを覚えている。2018年のような大雪になってほしいという訳ではもちろんないが、申し訳程度には積もってほしいと心から思う。
雪を思う時 ひら @misonodayo
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