第9話 〜攻め込んできた奴らと、二人の実力〜
【博多】
身体強化を使い、博多までやってきたが...
「完全に近くにあいつら居るよ...」
そう。僕の生命探知能力に4名ほど、近くにいることを確認できたのだ。でも、相手は僕らが気づいていることを知らない。これなら、わざと路地裏に行き陥れることもできるが...彼らのことだ。僕の考えなどお見通し。どうせ路地裏に行っても分かるだろう。そこで僕はある行動に出る。
「あのさ...君達『囮』になって路地裏まで行ってくれない?」
「「え?」」
そう。わざと、お見通しの作戦をするのだ。でも、ちょっと違う。彼らはどうせ僕についてくるだろう。でも、僕が消えたら?それか、僕が『性別逆転』をしたらどうだろう。僕の能力はスキル付与。性別逆転能力などたやすくつけることができる。それか、隠蔽スキルでも使う。そうすれば、僕を見失い賞金首である親友を追いかけるに違いない。だが、親友二人組はそれを分かっていたかのように戸惑ってもすぐに理解し作戦に移る。そして僕はスキル付与の力を使い〈念力〉、〈隠蔽〉、〈性別逆転〉そして、遠くに行っても話せるように〈テレパシー〉を付与する。そして、二人にこう発する。
「それじゃ、作戦開始だ。」
「「うん。」」
そうして僕はわざと二人から離れ、抜け道に行く。案の定、後ろからつけてきていた二人組は僕の方を見て、追いかけてくる。予想通りになった。そして、身体強化能力を使い脚力を強化し二人組を撒く。追いかけてきた二人は周りを見渡しているその間に、性別逆転能力を使い男から女へ変わる。...予想通り。相手は僕が消えたのを確認したら親友二人の方へ行った。そして、テレパシーで伝える。
(リボン、悠斗に報告する。君達の方へ行ったので僕も追いかける。)
((了解。路地裏に追い込む。))
そうして、リボンと悠斗は路地裏に追い込んでいく。そのことを知らずに彼らはついていく。そして、路地裏に到着。彼らはナイフと拳銃を一瞬で構える。僕は路地裏の入り口の角で待ち伏せをする。その時だった。
ドシュッ... ザシュッ...
そう、刃物で切りつけられたような音と銃で打たれたような音がすると同時に一人は生首が、もうひとりは体ごと吹っ飛んできた。この瞬間、僕は理解した。彼らは僕と出会うまでに、訓練をしていたということを。そして、仲間であろう二人が屋根から奇襲してくるが僕が瞬間的にジャンプし短剣で一人は急所を、もうひとりは急所をそれたところをナイフで刺す。
グサッ... バタバタッ!
そして、僕らは勝ちを確信したのだった。その後僕らは死体を回収し、ゴミ箱に捨てる。ある人を除いて。
第9話 END.
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