第7話 〜イジメっ子たちの行方〜後編

俺らは気がつけばアイツのことを忘れていた。でも、アイツは弱い。何もしてこないからだ。戦闘能力もないただの雑魚。どうせ、生きていたとしても能力のないただのそこら辺にいる人間なんだろう、と思いつつ俺はベッドに寝転ぶ。その瞬間だった。

キィィィン...

音がなったのだ。しかも、高音の。俺はその音に耳をふさぐがクラスメイト全員も耳をふさいでいた。クラスメイト全員もこの音が聞こえたらしい。そうして、俺らの頭の中に聞き覚えのある声が入る。


『お前らは裕介を殺すために転生された者たちだ。もし、殺せたらお前ら全員に賞金100万円をやる。いいな?』


その声の最後に入っていた賞金ににみんなは反応し、頷く。もちろん俺もだ。こんな大金が入る『ゲーム』やらないなんて勿体ない。その時、俺らの目にはアイツの居場所が見えた。


『お前らには裕介の居場所を見えるようにした。それじゃあ、頑張りたまえ。』


その一言を最後に聞き覚えのある声は聞こえなくなった。そして、俺はクラスメイト全員に作戦を教えた。元々、作戦を立てていたのだ。そうして、全員が理解し作戦を開始した。だがまだ、俺らは知る由もなかった。アイツが強く、開始されたこのゲームは俺らイジメっ子たちを絶望の淵へと立たせる天罰のゲームへと狂変するということを。 

    第7話 END.

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る