②おもしろいと思うんだよなぁ?

さて、皆さんどうでしょうか?

何がだよ!って話ですが、大体、おもしろいものが書けたと思って上げてますよね?


前回、PVが伸びないのは『おもしろくないから』って書きました。


しかし、なかなか、「おもしろくない話上げてるんだけど、PV伸びないんだよなぁ」とはなりません。


当然ながら、「おもしろい話上げてると思うんだけど、PV伸びないんだよなぁ」です。


実際に自分で読んでみると面白かったりしますよね。

私はそうです 笑

実はここに落とし穴があるわけです。


つまり、面白いの仕組みが少し違う。


これはたぶん、読書、つまり本を読むのが好きな人ほど、この違いに沿って作るのが苦手になるのではないかと思います。


そんなわけで、この『おもしろい』、投稿サイトにおける『おもしろい』を少し分解してみましょう。


『おもしろい』は【おもしそう】と【おもしろい】に分解されます。

因数分解みたいですね。


【おもしろそう】は、おもしろいとは違うだろ?と思われるかもしれません。

というわけで、例を挙げて考えてみましょう。


分かりやすいのが映画の予告。

ドラマでもいいですけど、映画の方が予告編作るのに使ってるエネルギーが多い気がします。


映画の予告編を見ました。

予告編を見て、【おもしろそう】と思うのはどんな時ですか?


そうですよね。

予告編。

たった30秒とか1分とかのその短い動画が『おもしろい』から【おもしろそう】となりますよね。


30秒見るのが苦痛だったら、『おもしろそう!2時間フル尺で絶対見ないと!』とはならないです。


【おもしろそう】って、おもしろそうっていうその先への期待感が大きすぎて、今の冷静な感情って吹き飛んでしまうんですけど、段階としては「30秒の動画がおもしろいから、本編もおもしろいに違いない」なわけです。


なので1ステップ目、【おもしろそう】です。


じゃあ、投稿サイトで【おもしろそう】ってどこの話?ってなれば、それは当然、キャッチコピーであり、タイトルであり、コメ付きレビューなわけです。

そして、あらすじがあって、タグがあります。

段々と奥に誘い込むように、実感(予告編)と想像(本編への期待)で魅了する。


作品ページ表紙が大事だよ!ってここで話が繋がるわけです。


読者の興味を引く表紙を作りましょう、とか、内容が分かるように作りましょう、とか色んな指南書がありまして、そんなの参考にしてもらえばいいわけですが、何が言いたいかというと要するに『そこだけ見てちゃんとおもしろい表紙作れよ』ってことです。


それが表紙としてちゃんとおもしろいのであれば、短いタイトルだろうが、投げやりなあらすじだろうが、なんだっていいわけです。

大事なのは、それが「おもしろい」かどうかです。


最近、使う人減ったでしょうけど、レンタルビデオ屋さんに行きましょう。


フィクションですよ。そんな作品は無い……かどうか私は知りませんが、【うお座流星症候群】ってタイトルの映画があったとします。


ばつーんと真っ赤なパッケージに入ってて、写真も何も入ってない。

監督の名前見たらよく知らない人。

裏観たら細かい小さい字で、物凄く長いあらすじが書いてある。

赤バックだから目がちかちかして小さい字は読みにくい。


おもしろそうですか?


インパクトがある=おもしろそう、ではないですよね。


或いは、先日大ヒットした作品たちからの丸パクリみたいな要素がわらわら羅列してあるだけ。


おもしろそうですか?


流行を取り入れてる=おもしろそう、ではないですよね。


インパクトのあるタイトルを付けたりとか、最近流行ってるワードを使っても、いまいち伸びない、ってことがあります。


単純です。

おもしろくないんです。


そして、もう一つ大事なのが、予告編だよってことです。

簡単に言えば、本編のおもしろさが伝わるおもしろさじゃないとダメですよ、です。


昔、幽遊白書っていう漫画がありました。

富樫さんが描いた作品です。

ご存じの方も多いかと思います。


その最後の方。

魔界編の中で、蔵馬っていうキャラクターのセリフなんですが、「切り札は先に見せるな。見せるならさらに奥の手を持て」っていうのがあります。


「あらすじでネタバレするの嫌い」って方がおられます。

読む人じゃなく書く人の話です。

特にストーリーを練るタイプの方には、多いんじゃないでしょうか?

逆に、設定練るのが好きなタイプは、そんな一度に説明されても分からんよ!っていうぐらい書いちゃう方をお見掛けします。


それはいいんです。個人の自由です。

ただここではPVよ増えろ!っていう思いの下に話をしてますので、そのつもりで読んで下さいね。


改めまして、それはいいんです。個人の自由です。

ただし、その結果、予告編に本編のおもしろさが書けなかったら、その自信のあるネタに興味持つ人も少なくなりますよ、っていう話です。

もう一度言いますが、びっくりするぐらい30秒が長く感じる予告編であれば、本編を見に行こうとは思いません。


じゃあどうするの?って言われれば、さっきのセリフです。

つまり、ネタばらししていい山場と、その向こうにもう一つ本当に登らせたい山場を用意すればいいわけです。

それも一つの策だと思います。


ただあからさまな釣り餌巻いたら、近寄らないですよ?

大事なのは「おもしろいこと」です。


私は自主企画立ち上げることありまして、たくさんご参加いただく場合もあります。

その時、こう、がーっとスクロールしながら、どれがおもしろそうかなーって見るわけです。

すると、「あ!おもしろそう!」って思う作品があります。

すると、大体、星がたくさんついている。

よく見かける単語で、よく見かける設定で、さっきも同じような話があったのに、さっきは「ふーん」でこっちは「おもしろそう」なんですよね。


もうこれはセンスの話でしょうね。

言葉の選び方、使う順番、繋ぎに使う言葉、間の作り方、そして緊張と緩和。


私は大喜利が苦手なんですが、やっぱり表紙作るの下手です。

キャッチコピーもどう考えてもピンと来ないし、あらすじなんてホントに書けません 笑


本編だけではなくて、おもしろい表紙ページを作る。

どうやらそれが出来てないっぽいぞというのが一つ目です。


次回は、【おもしろい】について。



☆☆☆



https://kakuyomu.jp/works/16817330666507912930

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