僕が小説家を目指そうと決めた理由

蒼井空

小説家として目指すきっかけ

 私、蒼井空が小説家として目指すきっかけとなったのは兄の影響とアニメ・漫画・ゲームの娯楽の三種の神器をしていた事ですね。


 中学生の頃、私は小説にはなんの興味もなく漫画などを読み、アニメを見ていました。


 ですが兄から突然こう言われたのです。


 「蒼井、一回小説を読んでみないか?」と言われたんです。


 兄が言うには「小説を読めば、今お前が見ているアニメや漫画を深く知れるから良いし、もっと面白くなるぞ!」と豪語していました。


 だが私には、【文章】を深く読むという事ができなかったのです。


 なぜなら私は飽き性ですから。


 文字ばっかり見ていると飽きてしまいそこから放置する未来が視えたのです。


 漫画やアニメには、絵が動き、キャラクターの表情や言葉を喋り、会話をするそんな出来事があって面白かったのです。


 だから私には小説を読むことができない一番の理由です。


 だけどとある漫画に出会いました。


 父に頼み、郵送してもらいましたが全くの別物で漫画ではなくライトノベルが届いてしまったのです。


 私はよく見ていなかった自分に落胆し、渋々と読んでいくとなんと面白くどっぷりと沼にハマってしまったのですよ。


 兄の言葉は正しかった。


 こんなにも面白い事に目を向けず、視野を狭めた自分が恥ずかしかったです。


 そうして兄に「小説を読んだけど……面白かったよ」とぶっきらぼうに言いました。


 「そうか!良かったぜ!!」と満面の笑顔で言ったのです。


 そこから段々と小説もしくはライトノベルにハマり、しばらくして私は高校生になっていたのです。


 私は将来に対して漠然とした不安を抱えていました。


 「この先どうなるんだろう?」、「自分に合う職業が分からない」などの考えがありました。


 勉強も決して出来ず、人より劣っているのだと自分に言い聞かせていたんです。


 クラスではあまり馴染めず、不登校になっていた時期もありました。


 人と会話が出来ず、悲観的になり続け酷い時には自分が居なくても良いんじゃないかと思いました。


 私は一つの部屋で閉じこもり、鬱々としながら毎日過ごしていました。


 最悪、脳裏に自殺しようとも考えていましたがそれはできませんでした。


 なぜなら人は痛みに恐怖を抱いてしまうから。


 何度も何度も両手で首を締めて、耳が遠くなっていました。


 だけど出来なかった。


 それならと方法を変えて、自分の身体を傷つけましたがそれでもできませんでした。


 なぜかってそれは……。


 【死ぬ】事が怖かったのです。


 私は臆病者でした。


 それでも【死】を望んでいましたが一つやりたい事があったからです。


 最近のゲームや漫画、小説を読み漁ることでした。


 そして最後に小説を書こうとも思いました。


 だが私は、国語が苦手でゼロから小説を書くことは当然難しかった。


 小説を書いてみましたが拙く単調な文章。


 面白みもなくどうせ誰も読んでくれないだろうとかなり悲観的でした。


 最初は、【小説化になろう】に投稿する時は内心ドキドキでいっぱいでした。


 何回も作品を投稿するボタンを押すか押さないかと頭の中でグルグルと回りに回ってついには決心して投稿したんです。


 どうせ批難嵐が殺到し、こんな作品、誰も読まないだろうと思っていました。


 頭の中で構想していた短編小説を書いて投稿していました。


 そこで私はあるゲームに胸を打たれていたものがありました。


 実際にここでは言えませんがヒントとして【人が悪魔の力を手にした】という作品でした。


 それを参考にし、小説家になろうに長編ライトノベル【人魔転生ーー黙示録】を書いてみたんです。


 そこで自暴自棄になった私は、馬鹿げた行動をしたんです。


 私はある賞に応募してみたんです。


 そりゃあ他の方々のほうが文才があるし、なにより時代の流行を掴んでいる。


 私にはそんなことも知らない青二才。


 読者から見れば一目瞭然でもある。


 下心もありました。


 それはお金です。


 そんな卑しい気持ちで邪道に惹かれてしまった私はなんでこんな事を思ってしまうのかと呆れ、悲しくなりました。


 他の作家さんは清く正しい心を持っている気持ちで作品を投稿している。(そう勝手に思いこんでいる)


 そんな私は、多分善と悪であれば、悪としての立場でしょう。


 そんな風に自分を卑下し、言い訳を並べながら書いていました。


 ですがそれでも心の何処かで夢になるかは分からない蜘蛛の糸のように薄い線を掴めるのであるなら私は、一人の小説家としてやってみたい。


 むしろ世に自分の作品を出したい。


 そんな気持ちもあり、どちらもせめぎ合っていました。


 こんな事を書いても自分には、小説もしくはライトノベルを書く資格なんてないかもしれません。


 こんな気持ちをここに書いている私ですが皆さんはどう想いますか?


 こんな私でも小説家にならなくても生きれますか?


 ぜひ感想をください。


 誰になんと言われようが私は、小説を書いていると思います……多分。


 だから私は書き続けます。一人のアマチュアの小説家として……

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