第15章 集中豪雨
第62話 空行方不明
入江一家がここに来てから2日目。その日は11時過ぎからいきなり暗雲垂れ込める怪しい雲行きになった。湿った西風が急に冷たくなって吹き付けてくる。
「こいつあ、馬はみんな
放牧場でムネさんがぼそっと呟くと、眼鏡をかけて小太りでがたいの良いゴウさんが慌てた様子でやってきた。
「おおさぶっ。いきなり寒くなって来たなあ。大雨雷暴風注意報出た。爆弾低気圧だとよ。この様子じゃすぐ警報になんぞ。天気図見たら北と東にもめちゃくちゃ強い低気圧できたしな、特別警報もあるぜこりゃ」
「わかった。
「あいよっ、いやーしかしさみぃーっ、今15℃くらいしかねえんじゃねえか絶対」
ゴウさんは回れ右して本館に向かった。
午後に入って雨が降りだすまではあっという間だった。僕たちが総出で馬を
僕たちは厩舎で各馬のチェックをした。ムネさんが早いうちに馬を
だが奥の馬術乗馬部門の馬房では騒動が持ち上がっているようだ。
案の定
その話によれば、空さんとシエロがいないという。
その言葉に僕は恐怖で胃を
【次回】
第63話 迫る危機
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