第14章 グランピング
第57話 著名人の来訪に盛り上がるシェアト
今日は著名な作曲家の入江
微笑ましい風景のあとはTVでも有名な料理研究家波左間準氏が入江一家とキャンプ飯を作る。
僕と原沢は薪を届ける手伝いで倉庫からグランピング場まで歩いていた。
原沢美奈は空さんが異動でふれあい観光部門から出て行ってからひどく機嫌がいい。上機嫌と言っていい。そしてその上機嫌のまま僕にやたらと絡んでくる。それが本当に鬱陶しかった。いくら追い払ってもついてくる。いくらついてくるなと言っても子犬のように後を追ってくる。そしてさして面白くもない話を延々とする。
今回も薪を抱えた僕にここでの噂話とか、盛岡市内で新しくできた冷麺店のどこが美味いとかあそこが美味いとか、そんな話ばかりを続けていて僕はうんざりしていた。そこに鞍と
何を言ったのかはここからでは聞こえないが、
やはり二人は。
※
入江奏輔、入江(旧姓高溝)藍:
拙作、「月と影――ジムノペディと夜想曲(https://kakuyomu.jp/works/16817139556270444309)」中の登場人物。
【次回】
第58話 4人揃って
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