第38話 空への思い、想い
そこで僕は初めて空さんについて思いをはせた。死の
同時に僕は空さんの面差しを思い出す。悲しみ以外の感情を全て失っているのではないかとさえ思える表情の薄いその顔。その中で僕だけに時折見せる淡いほほ笑みやすがる様な眼つき。大きな黒い瞳。けぶるような
僕はそれを思い起こすと胸が締め付けられる様な感覚を覚えた。なんだこれは。これはまるで僕が空さんに恋しているみたいじゃないか。僕は茫然とした。その隣で
「えっ? あれっ、まさか自覚なかったの?
「…………」
「これは驚いたな」
僕は驚く
この時になってもまだ胸が痛む理由を僕は直視しようとしていなかった。
【次回】
第39話 秘密の場所
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