第一話 選考告知からこれである


 2023年3月15日。


『大事なご連絡をいたしました。メールをご確認のうえ、ご返信ください』


 カクヨムの通知欄に届いた運営からのお知らせ。『最強に尊い!「推しメン」原案小説コンテスト』(以下『推しメン』)の結果を待っていた私はよもや! と思いメールアプリを開く。


 メインフォルダ、新着なし! 迷惑メール、空! ゴミ箱、空! 全てのメール欄、新着なし!


 ――届いて……ないっすねえ……。


 こうして私の書籍化への道のり第一歩は、カクヨムお問い合わせ窓口にメールの再送をお願いすることから始まった。


 ◆


 問い合わせから2時間後。無事にカクヨムからのメールを受信した。

『登録メールアドレスの利用状況確認のため、確認後に返信をお願いします』とのことだったので、問い合わせへの即日対応のお礼を添えて返信。


 再びカクヨム運営からメールが届き、『推しメン』に応募した拙作『DUO《デュオ》』(以下『DUO』)が最終選考作品に選出されたと知らされる。


『推しメン』は応募作品の選考が白熱を極めるあまり、当初予定していた結果発表の時期を延期するほどであったため、この時点での『DUO』はまだ選出が確定していなかったのだ。


 当時の私は『候補?』と首を傾げながらメールを読み進め、選考を務める角川ビーンズ文庫編集部から日中に連絡可能な電話番号と時間帯を、リンク先のアンケートフォームへ入力。

 そしておよそ2週間後の3月27日。角川ビーンズ文庫の担当さんと初接触を果たすこととなった。


 そう――このエッセイを書くに至る数多のとんでもねえネタを供給し続けた担当さんとの、ファーストコンタクトである。


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