第3話 打ち上げ

チーム初勝利と歓迎会を兼ねて焼肉に行くことになった。相変わらず、容姿にもスタイルにも恵まれた奏は二期に狙われていたが...。僕は「みんなに最初は何食べる?」と聞いたら満場一致で「タン」と答えたので僕は「牛タン祭りでもする?」と提案した。「みんなが、ええね」と賛成した。「全員で、15人だ!20人分ぐらい注文するか!!」と齋藤が言い注文した。「あと、嬉しいお知らせがある。ポジションはキャッチャーの一期の秋元真がチームに復帰することとなった」と僕は報告した。「でも、週に1回限定らしい」と補足した。「キャッチャーか..。田村と一緒だな」田村は首を縦に振った。「おお、タンが届いたぞ」と星野は言った。「てか、数えぐくね?」机の上がタンの皿で一杯なった。「次の大会の1回戦で立浪学園組は引退か」と質問した。「スタメン組は決めてある。楽しみにしておけ!」と海野は言った。その時、「さあ、肉が冷めてしまうぞ!」と設楽が言ったとたん牛タンの争奪戦が始まった。色々な話題で盛り上がった。恋のこと、家族の事、学校のこと、そして結局、最後は野球のこと。人数が多いのもあるがタンの注文量は大変な寮で店員さんはドン引きしていた。「まだ、みんな食べるのかな?」僕は満腹になってきたので田村に聞いた。「腹一杯なの?」俺は首を縦に振った。そしたら田村はニヤっと笑って「生駒が、まだ腹すいてるらしいぞ!」と焼いている、星野や五十嵐などに呼びかけた。「かっけー、キャプテン」そう言いながら僕の皿にタンを山積みにしていく。さらに田村は「飯余裕で食えるようでーす」と炊飯器の近くにいる設楽にいった。「子どもはスクスク育とうぜー」とか言いながら満腹だとわかっているのに山盛りで盛っていく。何とか、食べたが吐きそうになってしまった。「外で空気吸ってくる」と言って僕は席を去った。「田村の奴」など言って外に出た。「まさか、人数がここまで増えるとは。最初は人数ギリギリだったのに今や15人の立派なチームだ」立浪学園組が抜けるとなるとチームの雰囲気も変わるだろう。僕はふっと笑って、店内に戻って言ったのだった。

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