第6話 出会いと記憶(4)
手紙には遺言状が書いてあり、いじめがエスカレートしてしまい自殺という手段を選んだという事が書いてあった。そして横の文には自分をいじめてきた不良グループの人の名前が書いてあった。でも、いじめてきた集団の名前の中に僕の名前は書いてなかった。そして一枚の付箋が貼ってあった。
「結局、投稿されちゃったけど私のために動いてくれてありがとう。出来たら少し早く助けて欲しかったな。私は不良にならんないで付き合ってた時みたいに生駒っちと沢山笑ったりして過ごしたかったな」
僕の目から涙が溢れた。取り返しのつかない事をしてしまった。ピロンと通知音が鳴った。「真奈自殺して草」という内容だった。
僕は秒でグループを退会してスマホを壁に向かって投げつけた。
その後、警察には調査されたが、真奈のLINE履歴、自分宛のメッセージのおかげで厳重注意で終わった。でも、不良グループで活動していたのには変わりなく転校しなくてはならなくなってしまった。
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