第一章 「憧れ」

プリキュアになりたい!

プリキュアのかっこよさかわいさはもちろんだけどプリキュアの衣装に釘付けになった。


レースのついたフリフリのスカートがはきたい!

フリフリのスカートをはけばプリキュアみたいになれる!と今も思ってる


その日のコンセプトがキュア○○あればそれでいい。


小学校低学年くらいの時まではそれこそ全身プリキュアを身に纏っていたけれど、周りがプリキュアの話題ださなくなった頃からプリキュア風になっていった。


大抵の洋服は母が買ってきて決めるので、”今日の洋服はこれね„と決められた中で自分の気分をプリキュアにする。


高学年になった時アイドル全盛期に入る。

アニメで聞いてたハロプロと音楽番組をみてAKBが好きになった。

なによりAKBの衣装が当時好みだった。

私の服の気分はAKBとプリキュアの二刀流になっていったわけだけれども高学年になっても相変わらずで、1日の服を決めるのは母だった。


それがどんな形であれ今も続いてるわけだけれども・・・。


服を決められる理由は、朝忙しいからと私がお気に入りしか着ないからだったと思う。

それを6年間。

低学年の時はいいとして、高学年のときは嫌だった。


周りの服の方がおしゃれ、私浮いてる。

そう気づいたからだ。


前ならえは、手を伸ばしたことがほぼない。

いつも手は腰、汽車の先頭。


小6で身長130なかったから子ども服が着れる。

子ども服が着れるので知らぬ間に買われているマザウェイズとGAPの服たち。


周りはオシャレな服きてるのに私だけわかりやすい子ども服。

恥ずかしかった。


それが150になる中3まで続いた。

プリクラとか自分の服との差が激しくて見られない。

「子ども服着れるの今しかないんだから子ども服着なさい、大人の服は後からいつでも着れるんだから」なんていわれて何も言えなかった。


みんなおしゃれでかわいい服着てるって言った時「ママの買ってくる服がかわいくないっていうの!?他人は他人。あなたは小さいんだから子ども服着てなさい」と言われたこと。


もう何も言わず子ども服を着ることにした。


夏にショーパンを穿きたかった私は周りがとても羨ましかった。


母のセンスは特段悪いわけじゃない。ボーダーの服は嫌いだったけれど....色見とかは別に文句はなかった。

ただ、同級生との服の格差を感じて嫌だっただけ。


同級生に「子供っぽいっ」っていわれるのが嫌だった。

ただでさえ„いじめ”みたいにいじられているのに、服でもいわれるのがとても嫌だった。


服だけでも背伸びをしたかった。

欲をいえばプリキュアみたいなアイドルみたいなかわいい服がきたかった。

でもそれじゃ違う意味で浮いてただろう。


母は悪くない。


これできっとよかったんだ…。


Honeysが着たいとかANAPのショーパンが欲しいとかFILAのパーカーが欲しいとかあったけれど、これでよかったんだきっと......。


Honeysは遅くなったけど買うことはできた。


嬉しかったけど少し苦痛だった。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る