未知の見解

春色の雪解け。

第1話

「ねぇ…俺の話、聞いてくれる?」

目の前の先輩は、長い前髪の奥から私を見つめている。

こんなこと、初めて言われた。

それがどうしようもなく嬉しくて、なのにどこか切なくて。

最初からこんな展開を求めていたのかもしれない、なんて、愚かにも考えてしまった。

ねぇ先輩、私を…早く終わりにして。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

未知の見解 春色の雪解け。 @Haruiro143

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る