秘技ッ!炎上商法ッ!男VTuberノ人権ヲ獲得セヨ!!

五平太

大 炎 上 

第1話 初配信ファイヤー!巻


山梨生まれ山梨育ちの田中源五郎ことVTuber山県マスラは初配信で現在進行形猛火の如く燃えていた。


(何〜故〜こう〜な〜った?????)


時は三ヶ月前に遡る……………



山県マスラ(本作ではマスラと略す)はしがない料理人で他の人より少しムキムキで身長が高い器用貧乏な男だった。マスラは変わりたかった、特別な人に成りたかった…(承認欲求の塊)

ある日、そんな事を飲み友に愚痴って居たら飲み友に言われた事がきっかけだった………


友「そんな特別に成りたいならさ〜配信者にでもなれば良くね?」


マスラ「ハッ!?それだぁ!!!配信者で有名になれば良いのだ!!!!」


とか言うノリで顔出しは怖い、そこで行き着いたのがVTuberだった出会いは偶然だった…マスラは配信者になる為の情報を得るべく電子の海をサーフィンしているとたまたま一つの広告を見つけた


【甲州LIVE 新人VTuber求ム 男性限定】


広告を見た瞬間全てが繋がった。調べて見た所男VTuberは一人も居ない世界初男VTuberに成れるかもしれない。俺は迷いも無く応募した。


俺以外に応募者は居なかったようで試験を受けた所及第点だったのか受かり既に作ってあったアバターのモデルを渡された。


そのアバターは特徴的な赤い甲冑と兜を着込みと赤い面頬を着けている。何がとは言わないがその姿はかつて山梨を支配していた風林火山とか言ってそうな大名の腹心の赤い騎馬集団の山県的な大将を彷彿とさせる(尚身長は180超えとする)


(カッコエエ………)


そんなわけでやって来た初配信見事大ブレイクならぬヤッタネー大・炎・上!!!


【消えろ】

【分をわきまえろ】

【◯ね】

【引退マダー?】

【アバターイタイわ〜】

【甲冑ダサい】

【引退!引退!さっさと引退!しばくぞ!】

【こんな奴採用本気で運営頭大丈夫か?】


そんなコメントが米欄を埋め尽くす。

俺は自己紹介をしたりタグを決めたりするとそれに反応する様に叩かれた。うーん男ってだけで叩かれるんか……………女尊男卑ィ!


なんだかんだで配信を終えた所に俺のスマホに1つの電話が掛かってくる。


『…田中さん…その…大丈夫ですか?』


マネージャーさんか


「大丈夫です覚悟してました自分の推しに男が近付くのが嫌なのは分かりますよ」


『田中さん…何か会ったら言ってくださいね』


「ハハッすぐ男VTuberの人権を獲得してみせますよ!」


『頑張って下さい!』


任せてくだせぇマネージャーぁ!目指せッ!男VTuberの人権獲得ゥ!


◆◆◆


ども、マスラです。今日は事務所に呼ばれました。

理由はまあ…はい…炎上の件についてらしいです



     

     オイラは悪くねぇど!!!!




すみません少し発作が………

俺は大人しく案内された部屋で椅子に座って待つ

お、偉い人が来たお


「マスラ君…その…何だ…」


偉いヒトは気まずそうな顔をしながら俺の方を見る

いや、俺の方を見られても……


「時間が解決してくれますよ」


「大丈夫なのか田中君…」


「叩かれるのは覚悟の上で受けたんですから(嘘)」


さらっと嘘を吐きつつ話を進めた。話を纏めると

《マスラキュン!もう少しだけ耐えて!誹謗中傷とかはこっちでなんとかするからお願い♡》だ

ウエッ…


話が終わり事務所を歩いていると小柄な女と衝突した


「痛っ………前ちゃんと見てって………デカっ!」


衝突してしまった女は俺の姿を見るととんでもなく失礼な事を言う。気にしてんだぞ!!!


「ねぇ!もしかして君って山県マスラ?」


「!?」


コッコイツ‼‼ナゼワカッタ‼


「あ、そのハンノー当たりでしょ!」


「良くわかりましたね…」


「だって有名だもん!山県なのに身長が高いって!でもムキムキなのは知らなかったよ!」


女は自慢げに小さいまな板を張る


「………」


「小さくないもん!!!」


「…………」


……へっ


「むぅ〜!」


「………あの誰ですか?」


てかだれやおまい?


「あ、良い忘れてた………聞いて驚け!僕は武田ユリィだよ!!!」


武田ユリィ?……武田……ユリィ……甲州LIVEのトップのVTuberだと!!!


「御屋形様でしたか誠に申し訳ないでゴザル」


「分かれば良かろう〜って何で御屋形様?」


「さぁ?ハハァ〜」


「ケチンボ!」


「へっ」


「だから彼女居ないんだよ!」



っ!!!何故分かった!!!この……ヒンヌー教がっ!!!(宣戦布告)ムカついて来た……だが向こうは100万超え間近の大VTuber………勝てん……


「山県」


「はい?」


「……ねぇ…」


武田ユリィは俺の目を見つめる


「ど、どうかしましたか?」


「負けないでね」


一言言うと武田ユリィは去って行った


何だったんだあの人………



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