第十話 〜お店のための物件探し〜

ご飯を食べ終わり、お会計をした後僕らは街の中心らへんにある【グーズの建築店】と言う名の僕らの世界で言う『不動産屋』に向かった。


「お、いらっしゃい!家でもお探しで?」


おっと、急所をついてきたなぁ。そう、僕らはお店を開くために『家』を探すことにした。それにしてもこの人、一発で当てるのは怖い。


「はい。お店を開きたいと思っているんですが...良いのありますか?」


お店を開きたいと言ったのは僕なので自分から率先して探してもらうことに。でも、建築家なんだし作ってもらうのもありか...


「はいよ、ちょっと待ってな...」


と、一言発して奥のバックヤード的な場所に行った。多分、紙でも持って来るんかな。


「こんなのはどうだい?地下が倉庫になり、一階はお店を開くための場所が設置。しかも地下一階に行くときはお客さんにも見られないように設計してある。」


おっと、これはちょうどいいのではないだろうか。しかも二階は一階にあるものを二階に持ってきたようなもの。部屋は三部屋あってお手洗い、風呂もついている。しかも部屋のサイズも広い...でも高いんだろうなと思ったのもつかの間。まさかの銀貨5枚だった。そうして、即この家を買うことになり銀貨五枚を払い家に案内してもらうことになった。場所はこれまたなんといいところ。街の広場近くだったのだ。


「え、こんないい場所なのになんで誰も買わなかったんだろう...」


それは結奈の言うとおりだ。こんな人通りも良い場所になんで誰も家を持たないのか不思議だった。だが、それも関係なく僕らは家の中に入っていった。

                       第10話 完。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る