第七話 〜ドラゴンの正体と、安息の地への切符〜

ドラゴンが助けてくれた...!?やっぱり彼は人間のようだ。しかも、声も『あいつ』に似ていた...やっぱりあいつはこの世界に来ていたのか。でも...どうやって結奈と接触したんだ?そこが謎だな...


「さて...変身を解いてもらおうか。」


「そうよね...貴方の正体を知りたい。」


(分かったよ...)


そう言葉を発した瞬間に煙が周りに現れ、煙の中から人が現れる。実際は人だけど、種族は〈竜人族〉のようだ。なぜかって?ガタイが良かったからね。


      カンザキ ユウ

「僕の名前は...〈神崎 雄〉。君達の『遠い昔の親友』さ。」


やはりそうだったか、雄。しかも、接触ができたということは...


「お前、神様だったから、結奈と出会えたんだろ?」


「やはり、バレていたか...」


「え、どういうこと!?よくわかんないんだけど...」


やはり予想が合っていたか。元々、遠い昔といっても10年前。雄と出会ったんだ。

でも数年後、不慮の事故で死んでしまった。それで、神様になれたのか...

まぁ、良い事してたからなぁ。


「お久しぶり...結奈。いや、久しぶりでもないか。ついこの間会ったもんね、

〈Nナイ〉としてね。」


「...はっ!?」


結奈も気づいた様子だね...でも、どうしていいタイミングで転生なんかできたのかが不思議でたまらない...でも、ちょうどいいタイミングで来てくれた。僕の考えている【あること】に入ってもらおうかな...


「てか、ブラックジャイアントベアーの死体は?燃やしてしまったのかい?」


「何を言ってるんだい?そりゃもちろんちゃんと持っているに決まってるさ。」

ドサドサッ...


やっぱこいつ抜け目がなさすぎるな。さすが頭も良い人間だ。さて、それじゃあ...


「これで、街に入れるんじゃないか?任務も達成したし。」


「そうじゃん!ようやく安全な地でゆったりできるよ...」


そっか。結奈に関しては此処に転生してもしなくても忙しいようだったしなぁ...

なんか良かった気がする。


「でも...二人共?お金とかはどうするんだい?」


おっと。急所をついてきますね...って言いたいけど、僕にはお金を稼ぐ手段も当たり前だがちゃんと用意している。この話は街に入ってからでいいかもな...


「それじゃ、街に向かうとしますかね。」


「はーい。」


さて...街に入ったら何をしようかな...そこもちゃんと考えておくことにしようかな。

                              第7話 完。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る