ネット記事の備忘録

ごいし

本の感想

経済学の哲学の感想

読んだではない。読むのも勉強も下手くそなおれは、眺めるだけだ。


その本の内容について、述べる。なるべく私見を多くはしたい。


ポリティカルエコノミーという言葉がある。社会の経済について、とでも言えばいいのか。

起こりは、ギリシアの家政というものらしい。貴族の家の財政管理のこと。そのお金の管理にまつわることを、国家にも使えるんじゃね?なら、社会にも使えるんじゃね?という具合に広げていったものらしい。


プラトンとかアリストテレスとか、めちゃ有名な御仁のお名前が出てくる。そのころ、経済学という言葉はないけれど、財政管理についても考えられたらしい。正直、プラトンさんの国家とか読める気しない。即インテリアだ。


プラトンさんは、共同体で財政管理しようというタイプだったらしい。たぶん。おれを信用するな。


市民を3つの階級に分ける。その階級は、哲学者と軍人と商人、らしい。それぞれ、活動の目的が違うので、調整役が必要なんですと。それが国家の役割らしい。社会正義を立てて、その正義に敵うことをしているか見張るのが国家だと。で、その国家の権力者については、私財ナシ!家族ナシ!らしい。お仕事と私事の区別をきっちりつけなきゃダメよ、だって。厳しすぎひん?ありえんくない?ごほうびのアイス買えないんやて。やばいなプラトン。

アリストテレスさんは、プラトンさんの批判をしました。あまりにきれいごとすぎん?てことらしい。そんで、経済の要素について、お考えになったらしい。正しい欲望とその充足、自立した家計の経済、分業と物々交換、物々交換を容易にする貨幣、という具合。

今の経済にもいえそうなことばっかですな。

特に、物々交換と貨幣については、現代に通じるところあるよねって書いてあった。交換価値は、市場の様子によって、変わりますやん、とか、貨幣も交換する価値のあるものですやん、とか、そんなことをおっしゃったらしいんすよ。

人間やってることが同じなのか、アリストテレスさんの分析がすごいのか、よくわかりませんけども。ギリシアと現代で、わりと似たようなこと考えてるのかもしれませんね。


で、話はアダム・スミスさんに飛びます。かなりの人が知ってる。見えざる手の人ですね。その見えざる手についても書いてありました。当時は普通に使ってた言葉なんじゃないかってありました。キリスト教の神様の救済みたいなイメージらしいですよ。結局、見えざる手で何が言いたかったのかって、市場の参加者の行動によって、経済は発展していきます。でも、社会全体でも利益が増えていきますので、みんなの助けになるようなことが起こるでしょう、ということらしいですわ。ストア哲学とやらの影響らしく、宇宙の調和が取れるように、市場もまた調和が取れるようになっているんだ、ということらしいですよ。


はい、次、功利主義にうつります。

最大多数の最大幸福、このワードで功利主義の知ったかできます。覚えて、えらそうに言ってみましょう。

この功利主義、幸福は計れるものとしているあたり、何それって感じです。

最初は、肉体的快楽で、人の幸福は計れるとしたんです。懲罰の数とか、美味しいものの量とかで計ったんですかね。いや、全然調べてないんです。すいません。

後々、ミルという人が、精神的快楽で計りましょうと言ったんですね。この、精神的快楽で計るというところが、経済を見る視点にアプローチしました。アダム・スミスさんによると、土地借りて、器械を使って、モノ作るのが、大事なんや、と言ってました。けど、ミルさんの考えによれば、嬉しいことあったら、それも勘定に入れなきゃ!となったんですね。それによって、例えば、生産と分配の調整をする人のお仕事も、経済の発展に役立っているじゃん、という見方がでてきたらしいんです。

で、このミルさんなんですが、経済現象を法則で捉えようとおっしゃったんです。経済も、自然と同じく法則に従って動いているから、起こる出来事に必然性があるよ、と言ったんですね。それなら、予測もたてられましょう、と。科学というものを、経済に持ち込んだえらいひとらしいですよ。


その人をして、法則によれば、少数の貧困はいて当然らしいです。


うそやん、ミルさん。ぼく、ショックです。貧困になる人がいて当然なんて、椅子取りゲームの競争激化待ったなしやないですか。わい、もう競争なんてしたくない。そもそもほとんど参加してへんし。勝利のノウハウわかりませんもん。もう、負の所得税でも導入してもらわんと、生きていけない!!助けて!フリードマン!!


ところが、この本には、フリードマンは出てこない。救いはないのか。


そこで、出てくるのが、ラスキンさんなんですね。

偉い経済学の人と思うでしょ?

違うんすよ!

芸術評論やってた人なんですって!この人!

読んでて、びっくりしました。

思想家ではあるらしいんですが。

頭のいい人には、分野とかないんですかね。


で、そのラスキンさんなんですが、価値ってところに言及されました。いや、すんません。著作読んだわけじゃないんで、断片なんです。


ラスキンさんは、理想的経済人に言及しました。うろ覚えですが、「最小の労働力で、自己利益の最大化を計る人」みたいな感じです。経済システムにのっとって、個人の利益をひたすら追求する頭のいい人みたいな感じかな。不勉強でごめんね。

ラスキンさんは、言いました。「人間ちゃうやん。」たぶん、言いました。

経済とは、人間が生きるためにあるんでしょ。人間が生きるためには、愛とか喜びとか必要でしょ。それを第一に考えなくちゃダメじゃない?人とは、豊かな人格をもって、モノを利用して、社会にいい影響与えるものだよ!

ざっくり、そんな感じです。

ラスキンさんの、労働は、人の生きることに必要なものを手に入れるためにやるんだということらしい。賃金は、豊かな人間として生きるための資本なんだ、とおっしゃいました。

で、ちょっとプラトンさんぽいんですが、共同体のメンバーとして貢献している人が持つ富こそ理想的であって、そういう人間は、知力、勇気、胆力などを持った立派な人間だということらしいです。


人間の美しさみたいなものを、がっつり目の中に入れてる感じがします。おれ、そんな立派じゃないから、ラスキンさんに怒られちゃう。いや、資本が回ってこないのか。悔しい。


そんなラスキンさんの考えで今の経済にも残っているものがあるらしい。それは、限界効用というものです。

限界効用とは、つまり、ビール飲めば飲むほど不味くなるってことです。

財の消費が増えるにつれて、追加の消費の効用が下がるという言い方になるらしい。


さすがに、人間の生きる価値を値段にはできなかったようです。

うーん。理想的、なのかな?なんか、現実味がなくて、本当にできるのかしら。

当時のラスキンさんも、経済に詳しい人たちから、けっこう批判受けたらしいです。


ただ、豊かな人生のための経済。いい響きですね。ドーナツ経済とか思い出します。


私見がないな。うーん。不勉強をさらした。

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