ドラクエ思い出話

ごいし

第1話

ドラクエ。あんなにハマるとは思わなかった。

最初にプレイしたのは、ドラクエ7(エデンの戦士たち)


今も覚えている。

一週間、最初の村とエスタード城を往復していた。

王様の話をすっとばしたので、どこに行けばいいか分からなくなったんだ。

手当たり次第に、人に話しかけ、マップの隅から隅まで探した。不思議なことに、徹底して探したつもりでも抜けてしまうことはあるものだ。


樽の列の奥に、キャラがいた。


マリベルを嫌いになった瞬間だった。当時はずっと、忌まわしいキャラナンバーワンだった。魔王より悪いやつだと思っていた。

今は好きだけど。


まだ、村から出れない。

なぜなら、物知りのじいさんの存在を知らなかったためだ。

なぜかって?

もちろん、セリフをすっとばしたからに決まっているだろう!

また、マップの隅々まで探す。しかし、誰もいい反応をしてくれない。同じセリフを繰り返すだけだ。

そして、ついに!


友達に聞いた。


わからなかったんだ。どうしても、わからなかった。つくづく、RPGってめんどくさいと思ったんだ。もう、床を叩くレベルにいらだっていたんだ。


そのときほど、学校に感謝したことはない。


物知りのじいさんの所在と、そこへ行くルートを教えてもらった。


モンスターが出ないまま一週間。

なんともつまらない思いをしたのが、ドラクエのスタートだった。

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