【感謝】PV二十万突破記念SS【感激】

PV二十万突破致しました。感謝。

レビューの★も500を越えました。感激。

応援のハートも4000を越えました。雨あられ。

R18ものとは別にカクヨム内で公開出来るSSの方が皆さんのお手間を取らせないだろうと思いましたので、こちらで公開致します。

(これとは別にR18SSも書きますがw)

時系列無視して差し込んでますがご容赦を。



★★★ ★★★ ★★★



 先日、美哉みや橘香きっかは十五歳の誕生日を迎えた。二人とも誕生日が近く、一緒にお祝いをしてもらった。

 伊吹いぶきも来月で十三歳。日に日に背が伸びていき、身体付きが男性っぽくなっていくのを間近で感じ、二人はドキドキさせられっぱなしである。


「寝てるね」

「うん、私達の気も知らないで」


 現在、美哉と伊吹と橘香は三人で同じ布団で横になっている。伊吹を挟んで川の字で並び、寝るのが三人の日常だ。


 いつからだったか、二人が伊吹を意識し出したのは。

 二人にとって男の子と寝るのは当たり前の事。しかし、わざわざ車で送り迎えしてもらっている小学校、中学校の同級生達は、同世代の男の子どころか、男性自体を見た事がないと言う。

 噛み付かれないのか、怖くないのかと聞かれ、思わず笑ってしまったのを覚えている。


「すやすや」

「何しても起きなさそう」


 美哉に生理が始まった際、心乃春このはに伊吹から離れて生活するようにと言われ、とてつもない喪失感を味わっていた。体調が悪くなり、身体から強制的に排泄される不快感に苦しまされ、なおかつ伊吹にも触れられない。

 こんな気持ちになるくらいなら、子供などいらないと思っていたほど落ち込んでいた時、伊吹が手を取ってくれた。心乃春から守ってくれた。気遣って、夜はお腹を温めるように抱き締めて寝てくれた。

 美哉だけでなく、橘香も同じ気持ちだったと話しており、さらに伊吹への気持ちを深めた。


「ねぇ、キスしても起きないかな?」

「……試してみよう」


 今なら心乃春が言っていた穢れの意味が分かる。でも、伊吹には関係ない事だ。

 伊吹は美哉と橘香で支えていく。例え伊吹に正式な奥方をお迎えしたとしても、三人の絆を越えるお方がいるとは思えない。

 そして、穢れを厭わず抱き締めてくれる伊吹が、伊吹が私達二人を蔑ろにするなど考えられない。


 ちゅっ、と、二人は左右から伊吹の唇に触れるようにキスをする。二人は絶対に最初は同時にするのだと約束していた。


「起きないね」

「もう一回しよう?」


 はむっ、とついばむようにキスをする。お互いの唇に触れてしまっても関係ない。私達は三人で一つなのだ。


 起きる気配のない伊吹に気を良くし、二人はどんどん過激になっていく。耳を啄み、首筋に吸い付き、唇を舌を這わせて口内へ侵入する。


「ひぃあっ」

「……舐め返して来たね」


 二人は伊吹が起きているのかと疑ったが、ただ反射的にそうなっただけのようで、起きてはいないようだった。


「ねぇ、ここ……」

「うん、気付いてた」


 伊吹に掛かっているタオルケットがこんもりと盛り上がっているのに気付いてた二人。起きてはいないが、起きてはいるようだ。


「どうする?」

「ダメ、おかしな事になったら大変」


 二人は母や心乃春から、男性の身体は繊細で気難しいから無理やりな事はするなと口酸っぱく言い付けられていた。

 特に伊吹は心乃春や二人の母達に裸を見られるのを恥ずかしがったり、お風呂も一人で入ろうとしたりと、気難しい一面を抱えている。


「止めとこっか」

「うん、よしよししてあげるだけにしよう」


 よしよしと、二人が伊吹をタオルケットの上から撫でてやる。そして、二人は伊吹について話したり、何気ない事について話したりしているうちに眠たくなり、目を閉じるのだった。


 翌朝、恥ずかしそうにタオルケットで下半身を隠す伊吹の姿があった。



★★★ ★★★ ★★★



今後ともよろしくお願い致します。

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