FLY!HIGH!
@Helvetica24
第1話 OASIS
アナウンス「さぁ~~!!盛り上がってまいりましたぁぁ~~!!毎週月曜日0時START、FLY!HIGH! 己の技術、戦略、策略、全てを使ってゴールを目指せ!!レース開始まで今しばらくお待ちください!!それでは本日の参加選手を紹介させていただきますーー!」、、
ベル「今日こそ必ず、、」
集中しろ、今日こそ1位になるんだ、おれが!!やるんだよ!!!
アナウンス「続きまして!!大本命!皆様おまたせいたしましたあぁ~!Game FLY!HIGH!にて未だ無敗、生ける伝説、ジョーーーカーーーー(JOKER)!!!」
歓声👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏
観客席
「今日もJOKERの一人勝ちだろ。
あの狼のスマートな顔に加えタバコ、それに高身長、あぁぁかっこいいわ。
FLY!HIGH!は賭けになんねーからな。
何言ってんだよ俺はベルも応援してるぜ。
ベルくんは垂れ耳の犬顔なのに目は凛々しくて可愛いよね。」
?「ベルくん、頑張って!」
アナウンス「それではルールの説明をさせていただきます!本日は月初の最初のレースですのでFLY!HIGH!ver.1.0初期ステージ、クライミングウォールハックでのバトルになります!ルールは至ってシンプル!路地裏からスタート、狭い道壁を伝い障害物を避けゴールを目指すのみ!!ただし!皆様ご存知の通り途中には足を早くしてくれる等のアイテムや相手のツールにハッキング出来る箇所が隠されています!!それらを駆使し今週もチャンピオンの座をかけ競っていただきましょう!!」
ベル「ウォールハックか、俺が目指すアイテム ウィングブーツ(足が早くなるアイテム)をどれだけ早く見つけられるかが鍵だ」
正直ハッキングをしている時間はない、何故なら追い越さなければならない男はそんなことを待ってはくれないから。
JOKER「Hey、kid」
口元を軽くニヤつかせながらJOKERが話しかけてきた、ったくOASISは全ての翻訳機能がついてるんだからわざわざ母国語で話す必要ねーってのに、、
ベル「ガキじゃねーよ、今日こそお前に勝つ、、!」
JOKER「Show me」
アナウンス「それでは皆様長らくお待たせを致しました!全てを掴み取れ!カウトダウン!!!いくよーーー!
5!!4!!!」
周りの鼓動の高鳴り、吐く息の速さ、全てを耳から遮断、集中、集中しろ、最短距離を最速で行く、!
3!!!!
2!!!!!
1!!!!!!
FLY!!!!HIGH!!!!(START)
合図とともにJOKERが飛び出す、このクライミングウォールハックは狭い入り組んだ路地を走るより壁を伝い建物から建物へパルクール等を駆使して移動する方が圧倒的に早いのだ、故にランキング上位陣が下位選手達の頭の上を風のように走りさって行く。
ベルも壁を飛び越えながら走っていると建物の壁の色が薄い箇所を見つけた。
ベル「あった!っらよ!」
壁を殴ると光る靴に羽のマークがついたアイテムがフワフワと浮いていた。
ベル「ビンゴッ!」
アナウンス「おーーっとベル選手!ウィングブーツを手に入れました!!最速のアイテム入手です!」
いける、このままゴールまで!細かなバフ系アイテムも先頭との距離が離れれば離れるほど意味はなさねぇ、ハッキングをされても俺の場合は軽装備だから問題ない、後はJOKERをどうするか、、
アナウンス「おっとーーー!ここでJOKER選手!レッドホッパーを手に入れました!後続に差をつけ先頭へ浮上!!!!今週もベル選手とJOKER選手のトップ争いになりそうです!!盛り上がってまいりましたぁ~!!」
来たなJOKER、アイテムは、レッドホッパーか、建物から建物へ乗り移る瞬間バネで高速移動するアイテム、何度も乗り越えるとその速度が段々早くなる、厄介だが問題ない、俺の方が速い、今日それを証明する!!
見えた!ゴールが、
アナウンス「さーー間もなくゴールです!!どちらが先に到着するのか〜!」
ベル「わりーな、今日は本気で勝たせてもらうぜ、JOKER!!」
JOKER「、、、」
来た!ゴールライン!勝てる!!
これで俺が1位!
?!?!
なんだ、!!
アナウンス「おーーっと!ここで追い上げてきた現在3位のランス選手がベル選手の足に飛びついたーー!!」
ベル「おい!!!離せ!!!邪魔だ!!!!もうゴールなんだよ!!おい!!!」
ベル「ゴールなんだ!、、よ、」
アナウンス「ゴール!!!!!!!今週も見事不動の1位を見せてくれました!!!!JOKER選手!!!!!!!」
歓声👏👏👏👏👏👏👏👏
ベル「ッッッッッ、、!!!」
観客席
「やっぱJOKERだよなー!!
かなわねーのかー笑
今週も盛り上がったね!!
賭けになんねーよー笑
また来週も楽しみ!」
JOKER「Sorry kid お前じゃ俺には勝てねぇよ笑」
ベル「俺が勝ってた!途中でクソ野郎の邪魔がなけりゃ俺が1位だったんだよ!」
JOKER「このゲームでの妨害行為は禁止じゃない、ゴール直前でランスの接近に気づけなかったお前のミスだ、まっ来週もよろしく」
そう言うとJOKERは去っていった、くそ、くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそ!!また、俺は、1位になれなかったのか、、、
?「ベルくん、、、」
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