throne room

鷹山トシキ

第1話

 昭島は『throne room』って本を図書館で借りた。まだ内容は知らない。

 昭島の住んでる今川市には卜部って魔法使いが住んでいる。卜部は本の内容を具現化する魔法を使えた。昭島は『炎藤えんどう食品』って工場に派遣されている。工場は今川市の西にある。

 派遣仲間の小椋って野郎は『正社員になりたい!』って本を手に入れて社員になった。

 小椋は卜部から魔玉まぎょくって玉を渡された。悪人レベルが10になることで魔法を取得できる。悪人レベル30になると『黒い栞』が手に入る。このアイテムを本に挟むことにより具現化する。

 今川市では学校を卒業するときにレベルを教えられる。通知表にも記載されるのだが、A〜Eまであり、DかEなら魔城への出入りが許される。

 昭島は高校卒業時のレベルがDだった。

 ちなみに悪人レベルは50まであり、Dなら30が最高限度、Eなら50が最高限度だ。

 毎日サボってばっかだった。悪友に唐木ってのがいたが、コイツは同クラの菊田ってガキの腹を殴ったり、パシりにしたりブラック唐木ってあだ名がつくほどの悪人で、高校卒業時はレベルEだった。

 3月の初めには今の会社に内定をもらっていた。ちなみに派遣元の『黒羽スタッフ』の営業マン、蹴上けあげも魔玉を手にしており、態度の悪い派遣社員を透明にしたりしていた。

 

 

 throneとは王様が座る椅子で「王座」を意味する言葉だ。そこから王位そのものや、何かの権力を象徴したものとして使われる。


 また「便器」の意味でも用いられるのは有名なスラングだ。throne roomが「便所・トイレ」の意味だ。

 動詞はenthroneで「王位につかせる」で反対はdethroneがあり「退位させる」だ。


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throne room 鷹山トシキ @1982

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