私は泥棒猫では無い

小春かぜね

第1話 プロローグ

 この物語はフィクションです。

 設定、登場する人物、団体及び名称は一切関係有りません。


 ……


「比叡君!」

「今日も、私と楽しいことをしよう!♪」


『ガバッ!』


 今は冬の時期……

 そして、とある日の夕方。


 ブレザー制服姿の稀子まれこは、無邪気な笑顔で言いながら、クッションに座っている俺へ急に抱きついてくる。

 だが、俺の場合はブレザー制服より、セーラー服の方が好みだ///


 この子の名前は真庭稀子まにわまれこ。元気なで有る。

 髪の毛は地毛で有るが、茶髪に近い髪で有り、更に天然パーマもかかっている。


 彼女の年は17歳で有り、俗に言う高校生で有る。

 けど、小柄な体型や幼い性格を見ていると、中学生の様にも見えてしまう!///


 稀子は俺の事をで呼ぶ。

 俺としてはで呼んで欲しい物であるが、稀子の中では『対等』意味で俺を君付けで呼ぶ///

 

 そして、俺の名前は青柳比叡あおやぎひえい

 現在は大手企業のグループ企業で働く、真面目な青年だ!?


 俺と稀子との出会いは冬時期で有って、駅のコンコースでの出会いだ。

 失恋をした彼女は下宿先から飛び出して、俺の以前住んでいた町に当てもなく来た。


 稀子は、所持金が少ない状態で下宿先から飛び出して来たので、稀子が床に体操座りで座って途方に暮れていた所を、見かねた俺が稀子に声を掛けた。

 温かい飲み物と、中華まんをコンビニに買いに行って、稀子に差し入れた覚えが有る。


 稀子は俺を元彼と、雰囲気が似ているからの理由で一方的に気に入って、親友関係に発展した。

 その元彼は、俺と同じ様な年上の男性だったらしい……


 リスクが有ったけど当然。その晩は稀子を俺の家に泊めた。←疚しい事はしていない


 ……


 当時の俺は無職で有り、今後の人生や先行きに不安を感じていた。

 だが、俺は稀子との出会いによって、生きる希望を見付け、稀子と関係を深めると共に、俺は人生の再起を目指した。


 俺は稀子と少しでも居たい事から、稀子の下宿先が有る羽津音はずね市と言う町にみずから引っ越し、羽津音市で仕事を探し、公共交通機関で通える仕事先を探した。

 それが現在勤めている。大手企業のグループ企業で有る。


 その企業は、24時間操業の企業で有った。

 勤務も三交代制で有り、またシフト勤務なので、大変だと言われれば大変で有る。


 けど、俺に仕事が決まった事を稀子は凄く喜び、俺と稀子との関係は親友から関係に発展した……それが、今の状況で有る。


「ねぇ、比叡君?」

「何、遠い目をしているの??」


 稀子は俺に抱きつきながら、尋ねる表情で聞いてくる。

 俺は澄ました表情で、稀子の質問に答え始める。


「いや、昔を思い出してね……稀子との出会いを///」


「もぉ~~~。比叡君ったら!❤」

「私も比叡君は明日お休みだから、今晩は楽しく過ごそうね!♪」


「おばさんには、今晩は友達の所に泊まると言っておいたから♪」←『おばさん』下宿先の人


 稀子は子どもの様な笑顔で俺に話す。

 稀子は少し幼い所が有るが、俺はそれでも稀子が大好きだ。


 稀子との楽しい時間が始まろうとしていた。

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