リベンジャー 南極派戦争編 第五十三章 大宴! 春でも涼しいフリーダム勝利祭

南極派戦争編 第五十三章 大宴! 春でも涼しいフリーダム勝利祭


 リベンジャーのメンバーがフリーダムへ戻る。

 戻るとフリーダムの住人たちは盛大に出迎える。

 ナイチンとフーは紙吹雪や花火苺を盛大に撒き始める。

 紙吹雪はその場で舞い散る。

 そして、花火苺の茎に火をつけたことで上へ打ち上がり、豪華で綺麗な花火が出る。

 この花火苺は高級であればあるほど綺麗な花火が打ち上がる苺だ。

 しかし、扱いがすごい難しいため。誤って、火をつければ、それが茎事飛んでいき、他の苺にも火をつけてしまい、大惨事になることも。

 それにこいつは暑くなりすぎると爆発する仕組み為。温度調節も必須だ。

 さらにフリーダムの防衛兵たちも楽し気に銃を乱射する。当然銃の中にある弾は実害の無い花火弾な為。ご安心を。

 優華は中央に移動すると同時に大きく言った。


「お前ら! 宴だ! 今から南極種たちでデザート祭りだ!!」


 優華の高らかな宣言でフリーダムのみんなは大きく喜んだ。

 早速グルメル、リーゲン、優華が行動に出る

 今回の料理はデザート尽くしであり、南極種の氷肉は溶かして、ソフトクリームにもできる。

 火を通せば、溶かして、温かい肉料理。氷でさらに凍結して、砕けばおいしいデザートにも変わる。

 それにドラゴン 南極種は巨大パフェができる。

 血とミルクをかき混ぜれば、鮮やかなクリームに変わり、それを巨大なパフェが出来上がる。

 そこに苺ゴブリンの肉やチョコスライムを飾りつけする。

 それにドラゴン 南極種の肉はケーキと同じくらいの柔らかい。

 優華とリーゲンはドラゴンの肉体を切り取り、弱火で調整しながら、溶かす。

 肉に弱火を通すことで肉はケーキみたいに柔らかくなる。

 そこへかき混ぜたクリームを掛けて、苺ゴブリンを解体して、飾りつけ。

 最後にフローズン・ビースト 侵域を解体する。

 侵域のボディは硬い。しかし、それは時間が経過すれば、柔らかくなる。

 この食感がゼリーとなる。塩ミント味だ。名前は南極ゼリー

 心臓は溶かして、もう一度固めさせることで青羊羹へと変化する。

 さらにヒレをもう一つのケーキを作る。

 それは南極ゼリーとケーキを合体させたゼリークリームケーキ、グルメルと優華が作り、リーゲンが凍らせたゼリーをスポンジに乗せた。

 完成したスイーツは皆で食べ始める。

 食べただけでも涼しくなる味。脳内が海を泳ぐ気持ちとなる。

 皆が涼しそうな顔で食べ始める。

 戦争に勝った料理は格別だ。それはリーゲンも同じである。ほっぺたが落ちるほどのおいしいのか。笑みが浮かんでいた。

 優華の方は無表情であるが、おいしいと感じているのか。尻尾を左右に振るう。

 嬉嬉はおいしそうに頬張り、西絵はおいしそうに食べ始める。

 グルメルは食べると同時に自分で語り始める。


「このスイーツたちはまるで海みたいだテーキ。塩がミーちゃんたちの口へ入ると同時にそれを語ってくれるでテーキ!」

「ックス。グルの食レポは素敵だスープ」


 グルメルとメイクは大きく笑う。

 メイクにとって、グルメルの食レポは楽しみであった。

 しかし、グルメルとメイクは妙な違和感を感じていた。

 虫の知らせだ。しかし、二人は気のせいだと思い。そのまま食べ続けた。

 kyはスイーツを食べながら、あるガラクタを見る。

 それはkyがどさくさに紛れて、南極派の基地から部品を盗んだ。

 すると、綺羅日は気になる顔で見る。


「ジピ―。何か作る系?」

「綺羅日か? ああ。フリーダムの兵器じゃ。当然文子君とエル君も手伝わせるがな」


 綺羅日は目を輝かせる。やはり、ギャルはノリがいい。


「ジピ! それいい! あーしも手伝う!」

「よろしく頼むぞ!」


 ノリノリで言う綺羅日。kyは快く頭を下げる。

 優華の狼耳から何かを感じた。その風はグルメルとメイクが感じた嫌な予感だ。


 一方その頃。何処かもわからない場所だ。しかし、分かるとしたら、そこはこの世とは思えないほどの場所だ。

 周りは黒い闇に覆われており、青い炎が灯り代わりだ。

 下に行けば行くほど怒声や呻き声が聞こえた。

 下に向かうとたくさんの牢獄が吊るされていた。

 牢獄の中には魂が生前の報いを受けていた。

 その中にはグルメンの魂が苦しんでいた。

 すると黒い霞はグルメンの魂を牢獄から出して、グルメンを現実世界へ出した。


「――――! ここはどこだケーキ!! ――――ジッパー。そうかケーキ。ミーさんは戻ってきたのでケーキな!!」


 黒い靄の正体はヨゴレであり、復活のためにグルメンの魂に憑りついて、受肉する。

 その姿は異形な鎧を纏った。白髪のロングヘアー。腰に異形なレイピアを持ったグルメンであった。

 グルメンは嬉しそうな顔で騒いだ。


「やったーでケーキ!! 戻ってきたケーキ!!! そうだケーキ! これでリベンジャーに復讐だケーキ! 特に親父とお袋に復讐してやるケーキ! 

 ご飯を奪う盗賊団! 〈グルメン盗賊団〉!!!」


 グルメンは大きく笑う。そして、背後には部下を作り始める。

 シャドウ・ジョブ達を一斉に作り、不愉快な咆哮でシャドウ・ジョブを強化する。

 

 魔物紹介


 グルメン・ヨゴレ ??? 属性 闇


 かつて、ヨゴレによって、殺されたグルメン。しかし、ヨゴレは何を考えたのか。殺したはずのグルメンを蘇らせて、受肉させた。

 その姿は異形な鎧を纏った。白髪のロングヘアー。腰に異形なレイピアを持つ。

 能力があり、大量にシャドウ・ジョブを作り、咆哮で強化する。要は司令塔に近い。

 グルメン盗賊団を設立して、彼女はリベンジャーたちに……。くだらない考えを押し付けたグルメルとメイクに復讐を考える。


 世界紹介


 グルメン盗賊団


 グルメンが設立した盗賊団。一体どんな悪事をするのか……。


 次回 新しい章 グルメン盗賊団編 食料を奪う盗賊団 グルメル盗賊団

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