06-06

 少年にともなわれて表に出てみれば、そこにいたのは一瞬で数えられる程度の数の兵士たち。この少年にはこの百、いや、千倍の兵士がついていてもおかしくはなかった。にもかかわらず、ここにいるのはさながら敗残兵の群れだった。しかし、少年は私の力を知らない。私のを求めたりはしていないからだ。今の少年は、ただのだけを求めていたのだとわかった。

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