04-05
何を言っているのだ、この少女は。私は戸惑う。私の願いはお前と出逢うことなどではない。私の願いは、ただ永久に器物として眠ることだ。永遠に続く悪夢を見ながら。私の声は届くのか、否か。それは私にはわからない。しかし少女は、これ以上ないほど完璧に口角を上げた。笑ったのか。そしてその表情のまま、少女はいっそ厳かに言った。
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