あー うー

あー うー

私は阿呆だ あー とか うー とかしか文章が書けない 自分でも成人してはや四年も経ってこんなどうしようも無い文章しか書けないことに呆れている 呆れている 呆れ続けている 呆れ続けた結果 あー と うー だけで構成された文章を書いている

阿呆なりの生活を送っては居るが 生活と書き殴ったコピー用紙をくしゃくしゃにして ゴミ箱に投げる日々だ これに意味は無い でも ゴミ箱が満タンになるとゴミ袋にその生活を移す工程が生まれる それが この あー と うー だ あー あーでも無いと言う言葉がある 私の生活でゴミ箱から ゴミ袋に あー を移動している間に あー が無くなってしまう時がある その時のために うー を使う様にしている うーでも無い なんて 語感の悪い言葉があれば 作った人を殴りたい 使っているやつも殴りたい 殴ると傷害罪に なるので あー と うー の続きが言えなくなってしまう でも あー と うー に続く言葉は あー か うー でしかない ことに気が付いた 本当に あー うー 言っているだけなのに 不思議と 何かが出来上がっている気がする これを読んでしまった人は あー と うー しか書かれていない 文章をどう楽しんでいるのだろうか そろそろ 考察が楽しくなる様に 変化をもたらしてあげよう Aー Uー よしこれで 変化が生まれた こんな簡単なトリックに人間たちは騙されるんだ そう思うと 私より阿呆な人間なんてごまんと居るのかも知れない

この文章には 一つトリックが仕組まれている 簡単な話だ この文章に意味は無い あー と うー で出来ているからそりゃそうだ 何を伝えたいわけでもなく 伝えられない訳でもなく ただただ あー うー いいたいから そう書いているだけなのだ ただしたいことをしているだけ 別に意味も理由もなくて 伝えたいことも無くて 野生の動物がお腹が空いたら 別の動物を狩り殺すのと何ら変わらない 自然の摂理をそのまま 私は筆を取っているだけなのだ それでも 阿呆であることには変わらない 健康診断の前日の二十時に二郎系ラーメンを食べるくらいに阿呆だ あー うー

あー なんで こんなことになってしまったんだろう と連日考えている だが もちろん阿呆だから 答えを出すことが出来ない よく高校生になると 何であの時もっと勉強しておけば良かったと思わぬ様に と 一年生の時に言われ 三年生の終わりに 何でもっと勉強しなかったんだろうなんて ぼやく人もいるが 私は一切そんなことは思わなかった そもそも 勉強とは何たるかを教わらずに 高校は卒業したので 今の私からしたら勉強を一切せずに賞状を手渡されたまである ここまでくると あー うー で納得だ ただ 全く伝わっていない可能性も考えると 私だけはこの文章を肯定してあげたいな うん 君はいい子だ 私から生まれてくれてありがとう

あー うー あー あー うー あぁ赤子だ 生まれてきたばかりの赤子が泣き出そうとしている あー うー まさか あー うー だけしか書いていないのに 自我が芽生え始めるとは 驚きを隠せない 漫画のキャラクターが勝手に動き出すようだ 呼吸をしている 脈動をしている こんなにも こんなにも 息をしているのは 久々だでもこの子にも終わりはある そう 私の手から放たれる時が来る そして 尾鰭 背鰭 がどんどんついて あーでもなければ うーでもないと考察され 私の所に帰ってくる そうしたら また私がアンサーを返してやればいいのさ あー うー ってね そしてパンチも忘れずに