第12話 膜ありの私を、他人がどう見ているか?

 私には膜があり、世間と繋がることができません。


 そこで私は一生懸命推測して、その推測で、考えて行動します。


 普通の状態の方ですと、世界と繋がっているため、人の心を察することができて、その場の空気に合った発言をしたりできるわけです。

 何もしなくても、言葉+αの情報が入ってきます。


 ですが、私には膜があって、一生懸命推測しますが、間違っていたり、ズレていることが多く、変な風に見られてしまうことが学生の頃から、多いです。


 親からは「あなたは思いやりが無いね」「業が深いね」とか、「あんたのようにつまらない人間は、軽蔑されて当然よ!」などと言われていました。


 また、学校では「性格が悪い」と言われていました。


 私自身は、全く悪気が無いのです。人を貶めたり傷つけたりといった悪意は全く無いのです。が、性格が悪いとか、酷い人だとか……。


 悲しいことに、普通にしていても、そう見られてしまうことが多かったです。


 そして、今もまだ膜があるため、そう見られている可能性が高いです。


 やはり、膜がなく、世界と繋がっている方が、よほど楽だな。


 そう感じます。

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