僕の統合失調症記録。
倉本たつき
被害妄想の爆発
僕の統合失調症がひどかった時の話をしよう。人によっては不愉快に思われるかもしれない。
でも、本当にあった話だから、書いておこう。
元々は僕は自律神経失調症と双極性障害だった。
統合失調症が発症したのは、5年くらい前。
僕が二十九歳になった頃の話だ。
二十九歳になった頃、僕はやくざなどに狙われているような気が凄くした。
近所に出かけるのも怖かった。
その恐怖と暫くの時期、戦っていたのだが、実家にいた頃の話だが、両親が不在の時に、突如ブチギレて、冷蔵庫のドアをキレながら叩き壊すくらいの勢いで締めた。
何故そんなことをしたかというと、実家の冷蔵庫の中のペットボトルの中のお茶が、赤ちゃんの尿で作られたものだと、思い込んでしまったのだ。他には、食べ物も絵の具で作られたように感じた。勿論、普通の人からしたら、そんなわけないのだが、僕が普通の人だった頃、感じていた現実より、遥かなリアリティを持って、被害妄想が生じたのだ。
その後、僕は冷蔵庫付近の机の中の書類を散らかしたりしたのだが、急に全てが怖くなって、家の近くの池へと投げ込んだ。それも寒い時期に半袖半ズボンだったから、見た人が異常に気付いて、110番してくれたのだろう。
僕は池の中で泳げもしないのに、池に潜って、周囲からの追跡を逃れようと試みた。
そのあと、無事にパトカーに連行され、優しそうな警察の人たちと一緒に署に向かった。後から、お父さんと会ったのだが、お父さんまでも僕は怖くなり、色々と訳のわからないことを言い、いつもの病院へと連れて行かれた。その病院では閉鎖病棟に入り、凄く悲しかった。周りの人も結構怖かった。
入院中も、僕の統合失調症はとどまるところを知らず、左手が鬼の手で右手が雪女の手とか、自分は動物で言うところの、百獣の王のライオンだとか、ホワイトグレーという組織と、ダークブラックという組織を脳内で作ったりしていた。
ちなみにホワイトグレーは看護師さん側、ダークブラックは患者さん側のことを考えて作っていた。あとホワイトグレーに入ると、両利きになれるとか、ダークブラックに入ると、右手の力が2倍になるとか思っていた。
被害妄想はそんなものではなくて、まだまだたくさん有るのだが。一応、置いておく。
そのあと、病院で暴れるからという理由で、両手両足胴体を縛られていた。
あと、何故か点滴されていた。トイレにも行かせてもらえなかった。つまり、看護師の人にオムツ交換されていたりした。これはまだ家族には言っていないが……
そんな僕も、一年くらいで退院になった。
今でも治療中だが、だいぶマシになった。
皆も統合失調症になったら、アドバイスとしては、お薬をちゃんと飲むといいよ。
僕の統合失調症記録。 倉本たつき @kuramototatuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
夢の話。/倉本たつき
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
死んだらどうなるのか考えてみたエッセイ/倉本たつき
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
心の癌最新/主道 学
★18 エッセイ・ノンフィクション 連載中 106話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます