第26話
ドリトルさんの操る戦艦に相手の戦艦の主砲が撃ちこまれる。
相手の戦艦の主砲は狙いが甘かったのか、至近を通り過ぎていった。
ドリトルさんは反撃とばかりに相手の戦艦に主砲をおみまいする、
相手の戦艦は当たりどころが悪かったのか大炎上し爆発した。
そこからはまさに、ワンサイドゲームだった。
「どうだったかしらん?」
「ドリトルさんすごいです。すごすぎて言葉が出てこない」
「ふふ。貴方と肩を並べて戦える日を楽しみにしてるわん」
ドリトルさんはそれだけ言って去って行った。
俊は時間を確認して慌てて、ハルカとの待ち合わせ場所に向かう。
「お待たせ」
「いえ、こちらも今、きたところですから」
「この子達が雇った子?」
「そうですよ」
ざっと見ると、人種は様々だが、全員女の子である。
そこに突っ込むと墓穴を掘りそうなので沈黙を貫く。
「大所帯になったね」
「そうですね」
乗ってきた連絡艇では全員が乗れないのでステーションの連絡艇も借りて、大型輸送艦に乗り込む。
ステーションの連絡艇はAIが自動操縦でステーションに戻っていった。
とりあえず、新しく増えた子達は船室で休んでもらっている。
自動航行させながら、俊はハルカと相談していた。
「雇ったはいいけど、どうしよう?」
「何グループかにわけて、採掘をしてもらまいしょう」
「採掘かぁ・・・。採掘機と輸送艦も増やさないとね」
「そうですね」
お金に余裕はあるが、ただ飯を食べさせるつもりはない。
「う~ん・・・。給料は働きに応じてでいいかな?」
「私は、今のお給料だけでも十分貰っていますし、それをベースにすれば、納得すると思います」
基本的な方針が決まったので後は、準備をするだけだ。
俊は明石に戻ると早速、大型輸送艦と採掘機の製造をAIに指示した。
雇った子達は、今は仕事を覚えてもらうために、4グループに分けて実習をしている。
監督するのは、ハルカ、アカネ、シオン、フィーネの4人だ。
元々、採掘ギルドで採掘艦を操船していたので安心して任せられる。
俊も参加しようとしたのだが、任せてほしいと言われたので諦めた。
他の子達から、不満が出ないか心配だったが、社長のようなものだから、大丈夫と言われた。
特にすることもなかったので、最低限のチェックをして、スペースウォーで遊んでいた。
俊の知らないところで、ハルカ達によって、工作機が量産されていたりしたが、AIは問題とは判定せず俊に報告しなかった。
俊は後から、データを見て、工作機が増えていることに気がついたのだが、目くじらを立てるほどではないなと黙認した。
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