第2話

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言葉が出なかった。持っていないと言えば良いだけなのに。

「目、持ってる?」

もう一度聞いてくる幼女。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

答えられない。何故かは分からない。目を渡したくないのか?こんな気持ち悪いむき出しの目を?

ガッ!!と私の前髪を掴み

「目だよ、目」

と再び聞いてくる。

前髪を掴む力が強くなっていく。徐々に髪を引っ張りながら顔を持ち上げられる。

痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!

ブチブチと髪が数本抜ける音がした。首も筋がイカれそうだ。

痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!

痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!

「おまえだろ?」

お前?誰に言ってんだーーー!!

ガコッ!!私は幼女に頭突きをかました。

「!?」

鼻血を出し後ろに転がる幼女。その時また髪が数本抜けた。

私は初対面なのに人をお前と呼ぶ奴が大嫌いだ!そういう主人公が出てくるラノベも嫌いだ!

転がり座り込む幼女に更に私は蹴りを入れた。

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