詩『ピリオド』

ピリオド

今日も誰かがポストする

『あの国は』『あの世代は』『年寄りは』『Z世代は』『男は』『専業主婦は』

愚かだ劣ってる馬鹿ばかり

そういう発言てんこ盛り

言葉の戦場タイムライン

テレビ付けりゃニュース見りゃ

『どこかの国で』『どこかの街で』

今日も誰かが殺されてる

意味もなく殺されてる

殺しを認めたのはどこのどいつだ

暴言を吐いたのはどこのどいつだ

こんな人間なんて下等生物

滅んだほうが平和になる？

生まれないほうが幸せだった？

人類の歴史にピリオド打ってしまおうか？

なら

私は信じる

人の善性を

私は信じる

人の愛情を

そうすることでしか

結局私は　生きていけない

私たちは絶望しながら希望を求める

さあ打とう

凄惨なすべての戦いに

ピリオドを

その三歩先に待ってる

私たちの理想へと