エアコン掃除

red13

2023年9月30日に書いた愚痴

 エアコン。それは今や生活必需品と言っても過言ではないだろう。特に夏と真冬は無ければ命に関わると言っても良いはずだ。

 そんなエアコンだが、人によってその扱いは変わるのではないだろうか? こまめにフィルターの掃除などをする人、基本的に使うだけ使って手入れを何もしない。そんな感じで人それぞれだ。

 僕の場合、エアコンの手入れをすることはあまりなかった。それどころか、自動掃除システムや防カビ用のモードすら使っていなかった。理由は簡単。寝る直前にエアコンを止めるとき、ガーガー鳴る音は音に敏感な僕にとって煩わしいものであり、それらを止めてしまったのだ。出かけている時にそれらを使えば良いのだが、起きている時は大抵、そんなことは頭の中から抜け落ちている。そんなふうにやっていたからだろうエアコンの汚れが目立ち始め、匂いも臭くなってきた気がした。


 5年ほど前だろうか、初めてエアコンのフィルターを掃除した。汚れはひどく、埃がフィルターの表面も裏面も覆いかぶさっていた。それからは1年に一度、フィルター掃除をするようになった。

 1年ほど前だろうか、初めてスクリーマー(ダイキンのエアコンについている空気清浄に関するパーツ)を掃除した。それ以前から、スクリーマーの存在は知っていたが、色々な意味で良くわからず放置していた。だが、さすがにと思い、インターネットで公開されている説明書を見ながら掃除することに。掃除したのは良いが、中にある針の汚れを落とそうと綿棒で掃除していたら、針の一部が折れ曲がってしまった。仕方がないので、これ以上の掃除は断念した。本当はスクリーマーを買い替えた方が良いのだろうが、「10年近く経っている古いエアコンのパーツを新しくするのも」と思い、そのまま使っている。


 数ヶ月前、エアコンの汚れが気になったため、初めて分解掃除をしてみることにした。実は分解掃除自体、メーカーは推奨していないのだが、金をケチりたいのと、部屋の掃除をサボりたいことを理由に動画を見ながら、自分でやることにした。エアコンの分解自体はシロッコファンと熱交換器以外はできた。だが、あまり掃除用具を揃えられなかったので、外装の掃除だけをすることに。後にエアコンスプレーが家にあることがわかり、再び分解するはめに。ちなみに、洗剤が残るとカビが発生する原因となる。そのため、洗剤入りのエアコンスプレーはメーカー、掃除屋含め推奨されていない。が、気休めとして熱交換器にスプレーを吹き付けた(却ってカビが生えやすくなっている可能性もある)。


 後日、スクリーマーの針にまた汚れがたまり、今度はティッシュで拭き取った。しかし、曲がっていた箇所がもっと曲がり、断念。以降は洗剤と水をぶっかけて乾かすだけに留めている。


 二週間ほど前、買い物に行くとアルカリ電解水(ほとんど水だが、汚れが落ちやすい)とエアコンファンを掃除するためのブラシを発見した。前回、掃除できなかったファンを掃除するのにちょうど良いと購入することに。

 翌日、いつも通り床に新聞紙を轢き、コンセントを抜く。今回はルーバーだけを外す。それ以外の外装はつけたままにした。面倒くさかったのと、マスキングがわりとして。それが間違いだとも知らずに。ファンの下にゴミ袋をガムテープで着けて、準備完了。掃除を始める。

 洗剤を使うかどうか、迷った。だが、ファンは真っ白になっており、汚れがしつこそうであった。そこで、リスクを承知で洗剤を使うことに。洗剤を使ったためか、みるみると汚れが落ちてゆく。が、ゴミ袋を固定しているガムテープが何度も剥がれ落ちる。何度かそれを繰り返した後、諦めて洗剤を新聞紙に垂れ流すことに。ある程度まで汚れが落ちると、アルカリ電解水で洗剤を洗い流してゆく。本当は無職透明になるまで流した方が良いのだが、霧吹きでやると時間がかかりすぎるので、色が半分くらいに薄くなったところで妥協した。

 ファンの表面を雑巾で拭き取った後、コンセントで繋いで「送風」を入れる。中の水分を吹き飛ばすためだ。汚れた洗剤が霧状になって、吹かれるだろうと思っていた。だが、ほぼ液体の状態で床にぶち撒けられた。新聞を片付けてしまったあとに。仕方がないので、床を掃除する。幸いなことに、液状にぶちまけられたのは、その一回きりだった。しばらく、「送風」でファンに溜まっている洗剤を吹き飛ばした後、「内部クリーン」でエアコンを熱した。当然、「送風」や「内部クリーン」を使っているときは、別の部屋で作業をしていた。

 そして、その時間の間にふと思い至ってしまう。「外装の隙間にもしかして水が侵入している?」。今にして思えば、ガムテープで隙間を塞いでいたらまだマシだったのだろうが……。深夜だったこともあり、翌日に回そうと思った。しかし、エアコンは電気製品だ(電源を入れた時点で手遅れな気がするが)。やはり気になったため、外装を外すことに。外装を外すと、案の定というか水か溜まっていた。外した瞬間、水が垂れた。二回目の床掃除をするはめになった。幸いだったのが、電気系統は水に侵されてなかった点だろう。水に浸かってしまったエアコンの内部と外装を雑巾で拭き取る、というより、水分を吸い込ませた。外装を戻したあと、再び「送風」と「内部クリーン」で乾燥させた。

 エアコンを壊さなかったのは良かった。が、汚れた水を床にぶち撒けたり、エアコン内部にそれを溜め込んだせいで、数日間、部屋は臭かった。ファンを綺麗にしたかいもあって、空気はそこそこ綺麗(といっても熱交換器などのカビは放置なので、劇的ではないが)になった。しかし、掃除の失敗が原因で部屋が臭くなったら、ある意味本末転倒である。幸いなことに、今はそのような匂いはしない。エアコンの効きも少し良くなったので、結果的にはプラスだろう。


 つまらない話だが、これが今回僕が経験したことだ。みなさんも、エアコンを掃除するときは注意を!

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