第15話

16話は明日の8時に投稿します。




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僕と美咲はいつも通りの時間帯に家を出た。


「さて今日はどんないいことがあるのかなぁ」


「なんか今日は気分がいいわね」


「もちろん!なんせ今日は自分で起きれたのだ!こんな日は滅多にない。つまり!今日は絶対にいいことが起こるのだ!!」


これでいいことなかったら二度と自分で起きるもんか。


今日も今日とて美咲と雑談しながら学校に向かった。




「なあ、浩二聞いて驚け!」


「やだ聞かない」


「なんと僕は今日!自分で起きたのだ!!」


「はいはいすごいすご……は?」


ふっふっふ、どうだ浩二。これには滅多に驚かない浩二でも驚くだろうな。


「お前マジで言ってるのか?」


「そりゃもちろん、大まじめだ」


「自分で起きるのって当たり前だろう?」


………え???自分で起きるのって普通のことなの?いや、そんなはずない!


「自分で起きるのは普通じゃないだろ!?」


「いや普通だろ、逆に今までどうやって起きてたんだ」


「もちろん起こしてもらってたぞ?」


起こしてもらうのが普通のことなんだが…。僕ってずれてるのかな。


「お前もしかして美咲に起こしてもらってたのか?」


「ん?そりゃそうだろ」


答えた瞬間に僕は浩二から頭を叩かれた。


「痛っ!なにすんだお前!」


「あたりめえだろ!お前毎日美咲に起こされてたのかよ!このくそぼけ野郎が!」


浩二がこんなに怒るなんて…。僕は何も悪くないのに。


「はあ…なんて世界は不平等なんだ」


「浩二、そんなこと言ったって何も変わんないぞ」


「うるせえ」


そんなやり取りをしながらHRまで時間をつぶした。

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