第12話

13話は明日の8時に上がります。




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「翔太、ご飯できたわよ」


「んん…もうちょっと寝かせて」


「起きないと夜ごはん抜きね」


「起きてます!めっちゃ起きてます!」


美咲のご飯を食べれないなんて死と同義!眠気なんて吹っ飛ぶもんよ。


「わかったから下に降りてきてね」


そう言うと美咲は俺の部屋か出て行った。


「さて、下に降りますか」




「おお!今日もおいしそう!」


「ありがとうね」


今日のメニューはハンバーグだった。これは僕の大好物の一つだ。僕の大好物が出るときはだいたい美咲の気分がいいときか、僕が頼んだ時くらいだ。

今日は気分が良かったのか、ありがたやありがたや。


「いただきます!」


「いただきます」


僕はそう言うと早速ハンバーグを食べた。

ああ…最高。


お箸で優しく刺すだけでハンバーグが切れてそこから肉汁があふれ出る。上にかかっているデミグラスソースが肉汁と合いそれがまた美味しい。

こんな料理を食べれるなんて僕は幸せ者だ。


「翔太、口にソースついてるわよ」


「んん?」


そう言うと美咲はティッシュで僕に口を拭いた。


「ごめんね美咲」


「別にいいわよ、それほど美味しかったと捉えるから」


「ほんとにおいしいよ!やっぱり僕は幸せ者だ」


「そういわれると作ったかいがあったわ」


僕はあっという間にハンバーグを食べ終えた。


「ふう…ごちそうさまでした」


「お粗末様でした」


「今日もおいしかったよ、ありがとうね」


「別にいいわよ、私が好きでやっていることだがから」


こんな時には素直になってほしいな…。まあそこも美咲の魅力だからいいけどね。

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