第23話 待っててね!

 はあぁぁぁ~>﹏< ベルでぇぇすーー(ボワーァ……)


 あったま痛いのー


 夕べは、何だか寝た気がしないのよ。うまく眠れなかった?うんん、寝てはいたのよ、きっと。……でもね、変な夢を見続けてしまったような気がする?



 あたしは、ブラの中にいつもこれを仕舞っているの。“召喚手帳”よ!

 あたしにとって、何物にも代えられない宝物!


 ただね、これは《DOSUMドゥーサム》の社長から預かっているものなの!


 あの社長のチート能力なんだって。

 自分以外の人を異世界転移させることができる能力……“超異送ちょーいそー”……すごいよね!


 ただし、この“召喚手帳しょうかんてちょう”がカギになってて、社長の許しがないと期限も1年間と決まっているんだって!



 今、思い出すと、あの夢の声…………たぶん社長だわ……社長のことだから、あたしの計画に気が付いたのかもしれないの!



 なんとか、邪魔されないようにしないと…………あともう少しなの!






 ところで、そぅじぃは、覚えているかなあー。


 サンタクロースのプレゼントを貰っていないこと。そう、あたしだけが貰っちゃったんだよね。そぅじぃは、まだ貰っていないのよ。


 メグちゃんは、サンタクロースの代わりにあたしがあげてもイイって言ってから、準備はしてるのよ。でもね、ホワイトデーと重なってしまってさー。


 本当は、2つあげたいんだけど、1つで勘弁してもらおうかなって思ってんのね~




 あ!そっか……わかった!


 そうそう、そういう事にすればいいんだ!


 きっと、そぅじなら、絶対そう言うに決まってんだ!




 だから、あたしは「はい!」って言えば、いいんだよね!


 そうしたら、そぅじぃは、もう一つのプレゼントもゲットになるっしょ!



 ナイスアイディア、あたし!



 そうと決まったら、靴下を探さキャ……いいの、あったかな?

 無い、無い、無い………しまった!全部洗濯してるよ……そぅじぃは、マメだからなあ~


 最近は、あたしが履いてる靴下も、そぅじぃが自分で脱がして行くんだもんなあぁぁ~

 まあ、あたしは嬉しいんだけど!


 そのうち、全部脱がされてしまうかも……きゃっ!


 そんなことで喜んでる場合じゃないわよね……靴下、靴下……



 仕方ないか……これにしよう。今、履いてるやつ!

 まあ、今朝、履いたやつだから大丈夫よね。

 …………クンクン……OK!大丈夫、これくらいなら、きっと喜ぶ!



 それに、すぐ見つけてくれるはず!



 よし、準備はできたぞ………。



▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


次回は、「夢見心地」をお送りします。

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