第19話 エリートだったのよ!

 はあぁぁぁ~>﹏< ベルちゃんで~⤵️す


 最近ね、あたしの評判、駄々下がりだよね。ちょっと料理ができないだけで、まるでダメっ娘だって言われてるようなんだ~


 いいじゃん別に、お料理ぐらい出来なくても!ちゃんと作ってくれる人がいるんだから!




 あたしだって、エリートお嬢様って呼ばれてたことがあるのよ。


 あたしがエルフだってみんな知ってるよね!

 つまり、あたしの世界では、エルフは凄いのよ!長寿だし、みんな可愛いし(あ!最近はいろいろなエルフが居るって知ったんだけど)、それに魔法が使えるし、最高じゃん。



 だからね、あたしは別に生活には困らなかったのよ。

 適当に遊んで暮らして、

 適当に魔物をやっつけて、

 適当に誰かの役に立てば、


 自然の中で気楽に生きていけたの!



 ところが、あたしの3回目の二十歳の時、あたしの世界に転生者が現れたの。


 はじめは、誰もそんなこと知らないから、『頭のいい人間だなあ』ぐらいに思ってたのよ。

 そしたらね………

 この人、とんでもない事はじめたの。


 なんと、ギルドと冒険者をまとめて『会社』というものを作っちゃったのよ。



 まあ、この『会社』ってのが、凄くてさ。



 名前を『DOSUM』(ドゥーサム)って言うの。

≪ドコデモ スグニ マモリマス ≫の略称なんだって。

 あたし、ちょっとカッコイイかなあって思ったの。



 後で分かったんだけど、この会社を作った社長さんが、そぅじ達の世界から来た転生者だったのよ。



 彼は、若い頃に南部校長と学校防衛隊をしていたんだって。

 そして、ある戦いで南部校長を守ったために、自分は死んじゃったのね。それで、転生したという訳。



 だから、彼は、なんとか南部校長を守りたいという執念だけで、『DOSUM』という会社を作っちゃったのね。

 驚いたことに、彼のチート能力は、他の人を自由に召喚させられることだったの。

 残念ながら、自分はダメなのね。

 神様は、意地悪だからね~


 仕方なしに、彼はその能力を使って、会社で訓練した者達を南部校長の居る世界に送っているの。

 ただし、この召喚にも制限があって、

 神様からもらった『手帳』を使って魔法陣を書くことと、

 1年という期限が決められているの。


 その約束を守らないと、会社を首になってしまうのよ。




 そして、あたしはこの会社にスカウトされたの。体力があって、魔法が上手だってね!


 それがどうして?……あ!この続きは、次回で!



▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


次回は、「失礼しちゃうわよ!」をお送りします。

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