化石の森

日本で「化石の森」と言えば映画とか歌のタイトルですよね。


ところが化石の森は、本当にアメリカに実在するんですよ。

Petrified Forest National Park 化石の森国立公園

その場所はアリゾナ州西部に広がる広大な砂漠地帯です。81,000 ヘクタールの広大な土地に、2 億 2,500 万年かけてできた化石の森が広がっています。

81万キロ平方メートルだから、秋田県ぐらいの広さの公園になるのかな?


化石の森と言っても化石の木がにょきにょきと生えている分けではありません。巨大な珪化木 がゴロゴロ転がっているのです。

「珪化木 ?なんじゃそれ!」って思うでしょう(笑)


珪化木 と言うのは、木の化石には違いないのですが・・普通の化石とは少し違うんですよ。


珪化木とは、樹木に水に溶けた珪酸がしみ込み、オパールや石英ができることによって化石として保存された木のことです。

つまり、宝石みたいに奇麗な化石なんですよ。

ああ、もちろん・・公園内でのお持ち帰りは厳禁となっています。

どんな小さな破片でも駄目です(笑)


この化石はね・・

以前、科学エッセイで書いた水の不思議な特性が無くては出来ないのですよ。

(目から鱗の科学エッセイ・・水 )

https://kakuyomu.jp/works/16817330655708938166/episodes/16817330655872115346


エッセイで書いたように、水は何でも溶かし込める不思議な液体なのですが・・

一方、地球の大部分は二酸化ケイ素(石英)で出来ています。

つまりマントルはケイ素と酸素の化合物(石英)なのです。

≪コピペ≫

アリゾナのこの地は、2億2000万年から2億2500万年前はもっと南の熱帯にあり、地殻変動で現在の場所にあると言われています。太古の時代、熱帯の雨季に押し流された多くの倒木の上に、大量の火山灰が降り注ぎ、時を経て倒木は石化しました。これらの木の化石の断面は、宝石のように美しく、整備されたトレイルを歩きながらその様子を見ることができます。

≪/コピペ≫


火山灰からケイ素がケイ酸として雨水に溶け込むのです。

そしてそのケイ酸を溶かしこんだ水が樹木に染み込みます。

そしてそして、長い時間をかけて植物の組織とケイ酸が置換して、ケイ酸が酸素と化合してオパールや石英になるのです。木の肌感や年輪もそのままにオパールのような化石に成ったという分けなんですよ。


「化石の森」で画像検索をかけて下さい。

Petrified Forest National Parkの珪化木が見られると思います。


Petrified Forest National Parkは2億2000万年前の地質です。サメの歯とか恐竜化石も出てくる地域ですから、有名な観光地ではあるのですが・・国立公園とは言っても内陸気候の砂漠地帯です。昼夜の温度差が30度以上もあって過酷な環境ですから、近くには街も何もありません。


そんな場所にテントを張って、夜空の星を仰いだら・・

2億2千万年前の熱帯雨林・・

遠くに聞こえる恐竜の足音・・

そんな事を想像しながら、熱いコーヒーでも飲んだのなら・・

このコーヒーの味は最高でしょうね!


そんな旅をしたいな・・


では又(^_-)-☆






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