第10話 世界観


うるさいと雨のように降り注ぐ言葉

鶏の鳴き声のかわりかとしか思えない

自分たちが一番普通と思っている人間はたちが悪い

それは私自身にも当てはまる

結局皆自分は正常だと思い込んでいる

どこから可笑しいのか

どこから異常なのか

大体の人間が歩むモデルケースの人生を踏み外した瞬間に

普通というカテゴリーから外される

必死に普通にしがみつくか

いっそのこと諦めるか

二択に一つ

でも決めるのは自分でなく周りの人間




多数決はしこりは残らないけれど、イカサマははびこる

意見の交換会

本当は裏でもう決まっている答え

ただの時間つぶしの為にあるだけの議題

何も実にならぬ現実

鏡の中の世界の方がもっとマシ?

夢の中の世界の方が呼吸はラク?

答え何てないも等しいもの

数学のように1か0でスッキリと導き出せるものなんて

本当は皆無




手を離さなければならない

手を突き放さなきゃいけない

違う、手を離されているのだ

いつだって決定権は他人の中

自分の掌に残るものってあるのか

自分が決めれることって存在するのか

自分で決めたと思い込みたいだけ?

他人に決められたとなすりつけたいだけ?




周りの速度についていけない

周りの温度がひどく遠い

周りの世界との壁がひどく高い

笑われても平気な時間なんてもうとっくの昔

他人に理解されない他人の心

他人に押し付けられる自分のスタイル

仮面の顔の下、さらし続けて生きている人は一体何人?


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