現代恋愛学

妄想発明家サカモ

第1話 真実の愛とはなんなのか?

キーンコーンカーコーン

学校のチャイムが鳴り、校舎中に響き渡る。

教室に戻ったら、女の子の悲鳴が聞こえる

ホーレ、ホーレホレー

とある男子が馬鹿殿ごっこをし女の子のスカートをめくって遊んでいる

教師が教室に入り「そこやめなさーい」チョップが入り

男子生徒は反省して廊下で水入りばけつを持たされる。

僕は内心下品だなと思い恋愛は「もっとこう」と内心小言で説教をしてしまうのだが思い出は二次元恋愛アドヴェンチャーばかりだった。お気に入りのショートヘアで元気っ子のナオちゃんの励ましの声が好きで溜まらなかったぐらい。

「僕も奴らとそんな大差ないな」とボソとつぶやいた。

女教師タナベ先生はよりによって今日は保健の性教育か、チッと舌打ちする

男子生徒が先生彼氏居んのと冷やかすと

タナベは「だから嫌なんだよ、正真正銘の修道院シスターで処女です」と大声でアピールしたら男子生徒にゲラゲラ笑われてどう見てもビッチ不潔じゃんとタナベのギガトンパンチを食らわせられて水バケツを持たされて廊下を立たされた。

僕は「先生、合わせるなよ」と拳を握って涙する。

そうだ自己紹介が遅れた僕の名はモブリーホンダ、仇名は存在感薄い大物でモブ君と呼ばれてる。そして僕には好意を持たれたら誰でも仲良くなれるキラキラ主人公の能力が備わっている。ナルシストの性格をセーブしているため影のなんとやらを演じているのだ。

さて教師がベラベラ保健、性の授業のお話をしているのだが、最近話題の人工知能ドラえもんなるもので要約すると、哺乳類には男と女が居て、恋をすると子供が出来ちゃうそうなんだ。高校生の僕にはまだ早い気がするし、貧乏学生なんで育児は無理。そして何より、労働階級無理ー。死亡率高い。ストライキー、職業障害手当金美味いーってな感じ。

スマホを二度読みして、なんかおかしくないと思いつつ、授業が終わるとさっき馬鹿殿をやっていた、ハザマジゲン君が「モブ男、一緒に帰ろうぜ」と誘ってきた。

僕は「ああ、いいぜ」とキラキラ笑顔を返して、ハザマと一緒にラブラブに帰る。

こうして僕の青春ドラマの始めの一歩はそんな感じとなるのだった。

ちなみに僕はゲイではないし、大の美人好きでも硬派を気取るキラキラ男子を演じている。

最初の僕の第一印象を汚したくは無いので、潔癖を貫き通すつもりで日記に高校時代の様子を書き綴ろうと思っただけ。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

現代恋愛学 妄想発明家サカモ @kazuma01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る