第23話

「違う、俺はしてない」


「そうやって犯罪者は嘘を付くんだよ」


もう俺の聞く耳は持ってないようだ。


「待って、春俺はずっと春達をだけを大切にしてたんだよ」


「それなら痴漢なんてしない」


「だからしてないって」


「嘘だね。じゃあね。もう家のことはしなくていいから」


そう言って妹は階段を上がる。


俺の今まではなんだった??こんな簡単に壊れることだったのか?


【いつもありがとうね。お兄ちゃん】


あの言葉嘘だったのか、いやこんな簡単に撤回されるほど軽い感謝だったのかよ。


【私、優くんのことが好きです】


なんだよ。なんだったんだよ。

なんのために頑張ったんだよ。俺


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