第13話
塹壕の“へり”がたてつづけに弾ける。顔をさげようとした瞬間には、飛散した砂が髪の毛や、顔の右、上半分のあたりを汚していた。
――私が吊り
『
無線でルイーゼがクールに報告する。シールズの隊員が長期海外派遣時に一挺だけ小銃の携帯が許される場合、たいていは選択するというほどの信頼性の高いSIG552も出番がなければカタなしだ。
「ルイ、ボーナスだ。あとでキスしてやる!」
『……こんなときにふざけないでください!」
こちらの発言に、それこそ“こんなとき”だというのに彼女は噛みつく。
私は笑みを浮かべながら肩をすくめた。
そうしているうちに、戦車が交差点に到達――進行方向から見て左に進んだ。
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