【再掲】ゲーム世界から帰還した自己肯定感皆無の拗らせ君。二次元から追いかけて来たヒロイン達に迫られますが、惚れられる様なことをした覚えが全く無いのでとりあえず逃げたいと思います。
笹鬼
プロローグ とある学生の記憶
【◯月◯日】
明後日で中学校ともさよならして、四月から高校生になるみたいだ。
俺はコミュ力がある訳でもないので親友と同じ学校に通える事になって助かった。
あいつには勉強を教えてやった俺に感謝してほしいと思っていたが、感謝し過ぎて俺の足にすがりついて喜ぶのもいい加減やめて欲しい…動きにくいから…
【◯月△日】
昨日喜びのあまり泣きついていたのに『そんな事あったか?』みたいな顔して、もう『高校に入ったらめっちゃ可愛い彼女作るぞー!!!』とか、『高校デビューして人生変えてやる!』とか息巻いて高校生活のことを話してやがる。
気楽なもんだ俺の親友は。後高校デビューは大体ろくな事にならないからやめとけと言っておいた。
【◯月◇日】
親友がお礼にゲームをくれると言うので、仕方なく受け取ってやった。
なんで嫌そうなのかと言うと俺と親友はゲームの趣味だけが合わないからだ。
せっかくもらったものなので親友には悪いが、プレイはせずに家で大切に保管しようと思う。
【◯月×日?】
目が覚めたら見知らぬ天井に部屋…ここは一体何処だろう?こんなフカフカのベッドに買い換えた覚えは無いんだが…夢だろうか?
【◯月▽日?】
どうやらここは夢の世界らしい。顔も名前も違うし、同じ学校に通うはずの親友もいないのに俺だけが高校生になるわけ無いし…そもそも高校名が違った。どうなってるんだ?やっぱり夢なのか。
そもそも俺はこんなに格好良く無いしな。うんうんやっぱり夢だな!
ならせっかくの夢の中での高校体験だ。夢とはいえせっかくの機会だし、思う存分楽しんで夢から覚めますか!
【×月×日?】
気がつけば高校三年間も夢の中で過ごしてしまった。いろんな事があったし、夢のくせに怪我したら痛いし、美味しいものを食べたら美味しかったし、何よりお、女の子のいい匂いもした…し…
いやいや!何考えてるんだ!決して俺は変態じゃない!からかっていっつもくっついて来たあいつらが悪い。……という事にしておこうと思う。
それにしてもあいつら…卒業式の後に話ってなんなんだ?まぁあいつらとは三年間色々あったしな。恨み言の一つでも言いたいんだろうな。
【×月×日?】
なんだ?急に目の前が真っ白に!?……
【◯月×日】
あれ?元の俺の部屋だ…やっと夢から覚めたのか?にしてもリアルで長い夢だったな…
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再掲載なので最後まで毎日更新です。
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