ツヅクモノ
絃琶みゆ
あれだけ老けているのにどうして死なないのだ。
彼女の住む地域の老人も、役人も、みな同じことを思った。見た目は不健康なくせに、事故に遭っても、食中毒をおこしても、骨が折れても決して死なない。
緑で覆われた山の一角が光を放っているかのように輝いている。ゆっくりと水平線から顔を出した朝日が、山の中腹にある教会の鐘を照らしていた。しかし日が暮れると、太陽からの光を失った教会は山の影と重なって闇に沈んだ。
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