第3話


その場で吐き出しそうだが、


俺は耐える


そして、バレずに扉を開けてその場から逃げることに成功した。


「優、」


トモがいる。もう察したようだ。


「・・・ごめん、俺疑って」


「いや、いいよ。むしろ信じる方がどうかと思うし、それよりさぁ・・・俺もごめん。黙ってて」


そして、トモは証拠を次々と見せてくる。


「ずっと、黙っててごめん」


「・・・っどうして、これを見せてくれなかったんだ」


「・・・正直言うと理由は俺もしてからだ」


「はぁ?」


「俺もお前に黙って」


そして、今度はトモと春の写真だった。


「・・・」


「わ、悪いな。優」


俺は何にも言葉が出なくて、


絶望し過ぎて、怒りを通り越えた感じもして来た。


「優、俺のことを殴っていい!」


「・・・」


トモは目を瞑って、受ける準備をしているが、


俺はそれを無視して、とりあえずこの場から離れる。

ーーー

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