第2話 窮地から逃れて 二人組の青年たち
放射の除去装置を持ち、追跡者たちから逃れて未来から過去の時代にタイムトラベル
しかし・・アールヌーボー 1900年代の欧州のパリ クリスマスの季節 雪が降る 今 私はそこにいる
未来世界は戦争と災害で崩壊 ドーム都市などの一部の場所のみで僅かな人々は生き延びているわ
核の冬 欲望のままの広がった軍事の侵攻での破壊 レジスタンス ドローンの攻撃
自然の大きな幾つもの災害 核以外にも竜巻や地割れを起こす装置の開発
惨たらしい幾つもの悲劇 数えきれないほどの‥
災害の一つ それから逃れる術(すべ)の一つ
父が作った装置 放射能除去装置 日本人の血を引く父は
自分の好きな物語の話から「イスカンダルのヤマト」って名前をつけたけど
どういう意味かしら アニメか漫画だったみたい
裏通りの物陰 ヒュンンン!レーザー銃が隠れていた場所に撃ち込まれる
「きゃあ!」
「見つけたぞ 娘!装置を渡せ」「いやよ」
シュウウウンン!
「きゃあああ!」 レーザー銃で足を打ち抜かれる私
「素直に渡すんだ じゃないと次は心臓か頭だ!」「ううううっ」
「除去装置のイスカンダルのヤマトを渡せ」
バキッイイ! ドカアア! 後ろから殴り倒される追跡者の男たち
「レデイになってことを」「ご無事ですか マドマワゼル(お嬢さん)」
二人組の若者たち
「僕はナジム こちらは僕の主人のジェローム様 不良貴族のジェローム様です」
「おいナジム」「なんですかムッシュ」
「あ・・・」そのまま気を失う私
パチパチ 暖炉の火がはぜる音
手当され眠る私の横で 助けた二人が話していた
「火傷に似た傷ですね ピストルではない この銃は?」「それに『イスカンダルのヤマト』って?」
「イスカンダルはアレクサンダー大王の別名 ヤマトは どこかで聞いた記憶が・・」
「あの彼女の日記みたいですけど」「おや これは 日本語?」
「お・・」「あ・・」
しばらく後に私は目を覚ました
「レデイ 目が覚めたね」「安心していいですよ 食事を用意します」
あ、私の荷物 鍵のかかった小箱の除去装置それから手荷物と日記
「トランクが壊れてまして 零れた中身はすべて持ってきましたよ」
「ゆっくり休んでくださいね」
私の日記 読まれた! いえ、大丈夫 日本語で書いたものですもの
意味は分からないわね
「私たちが日本語が分かる事は秘密の方がいいか」
「ええ、後で遊びに来る予定の 日本人である手毬さん達に言っておきましょう」
「とてもユニークなお嬢さんだ」
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