間章 頑張る話 4
リリャーも慌てふためきだす。目の前の光景に理解が追い付かないようだ。
時同じくして、アニタやサーディンも側まで寄ってくる。
すぐにアニタが代表して、状況を問いただした。
「何だい?…アリサは、何かあったのかい?」
「…あぁ、人見知りだな。」
「この娘は今、…そういう時期なんだよ。…まだ幼児だし、…半年も会ってなければ、そういう反応にもなるだろうさね。」
と、村長夫妻は同じ姿勢のまま、淡々と説明したら、再び考え込みだした。
そんな様子に、サーディンは首を傾げると、また質問しだす。
「…皆様は、どうされたのですか?」
「えっと、ですね。…実は侯爵様が、…昨日ですね。…屋敷で、…」
すると今度は、ロンドが緊張しながら、辿々しく説明しだす。昨日に屋敷での出来事を、掻い摘まんで説明していった。
サーディンは話を聞きいた。最初は頷き納得するも、次第に頭を抱えながら、ぼやきだす。
「…うぅむ。…そんな事があったのか。」
やがて村人達も同じ様に、ぼやきだす。
そのまま彼等は、話をしていく。
「…あぁ、…もう、あの侯爵様は、自室に閉じ籠ってしまったんだよ。」
「…おまけに、また野菜を使った料理は食べないと騒ぎよるし。…今日の朝と昼の二回とも、食事を持っていった使用人を追い払う始末さ。…」
「…折角、サーラの素麺で食欲不振が戻ったと思った矢先に、これじゃよ。」
「…うぅむ。…こちらでも、問題を抱えているのか。…私が街で話を聞いている間に、そんな事になっているとは。」
「そう言えば、お前さん。…昨日は姿を見かけなかったが、街に行っていたのか?」
「はい。…街での騒動を聞いて、入れ違いで向かいました。それから一日がかりで衛兵達に事情を聞きに行きまして、概ね詳細が判明したのです。」
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