間章 頑張る話 2
「…二人共、よく来てくれたね。…畏まらずに、ゆっくりと過ごしてくれたまえ。…さぁ、屋敷の中で、アリサが待っているぞ。」
「…あぁ、そうですわよね!…アリサちゃん!」
と、リリャーは返事をした途端に、笑顔を浮かべだす。さらに真っ先に屋敷の方へと向かって歩きだす。次第に足取りも軽くなり、速度が増していた。
すぐにアニタも続いて、後についていく。
そんな彼女達の背中は、瞬く間に遠ざかる。
「…ふふ。」
と、サーディンは微笑みを浮かべると、やや遅れながらも屋敷の方へと歩きだしたのだった。
※※※
やがて彼等は合流すると、共に横並びになりながら、屋敷内を移動していた。
廊下を前に進む度に、リリャーの声が響き渡る。
「アリサちゃ~ん!」
「…多分、…客間にでもいるのかな?」
とサーディンも、徐に独り言を呟いた。
それをリリャーは聞くと、さらに歩く速度を上げていき、ぐんぐんと進んで行った。
アニタも急いで、追いかけていく。
そうして彼等は、移動し続けて行くと、ーー
暫くして、目的の部屋の前に辿り着いた。
ほぼ同時に、リリャーは扉に手を掛けると、勢いよく開いて、出入り口を潜り抜けて中に入っていった。
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